2018年12月9日日曜日

20181208 鈴本演芸場12月上席昼の部

仲入り〜
林家二楽…紙切り
橘家文蔵…目薬
古今亭志ん陽…粗忽長屋
立花家橘之助…浮世節
三遊亭圓丈…タイタニック

 圓丈師匠のトリをぜひ観なくては、と思い、途中からになってしまったが行ってみた。すでに満席で立ち見しかないということだったが、もちろん圓丈師匠が観られるのなら立ち見だってオッケーである。立ち見料金は1,700円。得した感じでうれしい。
 この日の二楽さんはなかなかノっていたように思う。お客さんいじりが楽しい。続く代演で文蔵師匠。2週連続である。橘之助さんの話のなかで志ん陽師匠が志ん朝師匠の最後のお弟子さんと知る。橘之助さんは「たぬき」を時間まで。
 おまちかねの圓丈師匠はムービー落語。あのタイタニックを題材に、最初から最後まで大笑いさせてもらう。ちなみにランボーのやつもあるらしい。つねに新しいことを考えておられるのだと思うのだが、その試みに我々客も一緒にのっかっているような感覚が得られるというところが真骨頂なんではないだろうか。これからもできる限り追いかけたい人の一人である。


2018年12月2日日曜日

20181201 第14回玉川太福"月例"木馬亭独演会

浅草木馬亭 18:00〜
出演: 玉川太福 曲師: 玉川みね子
ゲスト: 澤孝子 曲師: 佐藤貴美江

太福…青龍刀権次 発端
孝子…徂徠豆腐
仲入り
太福…中村仲蔵

 四季の萬会からの、である。まったく予定していなかったのだが、前日太福さんがラジオ出演されていたのを聞いていて、いずれ木馬亭の浪曲定席にも行ってみたいと思っていたので、「ちょっと木馬亭どんなところか見てから帰ろう」と立ち寄ったのが運の尽き、いや、嬉しい誤算で、もちろん観て帰ることに。
 太福さんはCD発売のプロモーションで、ラジオなど露出が増えているとのこと。この日は手売りでサインを入れてくれるというので、すでにApple Music の配信サービスで入手していたのだが、せっかくなので購入してみた。これまでも噺家さんのサイン入りCDというのは、ご祝儀のつもりで時々購入したりしていたのだが、結局1度しか聞かなかったりして、正直処分に困る、ということもあったりするのだが、このCDは、なぜかモノとして大切にしたい気持ちが続く予感がしたので、きっとそういうことにはならないだろう。ということで、ちょっと気分がいい買い物なのであった。
 生の浪曲は、寄席の代演で太福さんが上がったのを観たのが初めてで、浪曲だけの会は初めて。しかし考えてみるとNHKラジオの「浪曲十八番」などをなんとなくではあるが聞いていたので、実は意外に身近なものだったのかもしれない。よくかかる前座話「たらちね」も、初めて聞いたのは落語ではなく、ラジオの浪曲であった。
 ゲストの孝子師匠は、なんだか懐かしい感じがした。ラジオの影響なのだろうか。浪曲っていいな、と思わせてくれる。これは、やはり定席に来なければならぬ。そして、こうやってふらりと立ち寄れるのも魅力のひとつ。これから落語に加えて、楽しみを育てていきたい。


20181201 第18回四季の萬会

浅草見番(浅草三業会館)14:00~
ゲスト: 橘家文蔵

まん坊…日和違い
萬橘…初音の鼓
文蔵…転宅
仲入り
萬橘…替り目

 萬橘師匠の定期独演会。和やかな雰囲気のなか、しあわせな土曜の午下りを過ごしてきた。文蔵師匠はお初。目力がすごい。なんだか全体的にダルそうなんだけど、その奥には得体の知れないパワーが秘められている感じ。そういえば、やきとんの会の会長をされていたな、たしか。(正しくは「全日本焼とん愛好会」とのこと--https://ja.wikipedia.org/wiki/橘家文蔵_(3代目))
 転宅は、旦那がまだいるところから聞いたのは初めてだった。こうすることで、お菊さんの変わりぶりがはっきりとわかるということなのだろう。特に印象的だったのは飲食シーン。冷静に品定めをしているかと思いきや、食べ始めると我を失うあの感じ、全くもって共感しまくりなのである。
 このところ私が萬橘師匠のチャームポイントだと思っているところは、狂気とヨッパライ、なのだが、この日は両方とも堪能できた。ありえない事象を表現しているときの、あの気が狂った感じは本当にたまらない。そして、お酒を召し上がらないのに、ヨッパライになっている時の萬橘さんは、誰よりも正しいヨッパライという感じで、清々しくさえあるのだ。
 次回のゲストは柳家喬太郎師匠とのこと。いやはや毎回ゲストがすごい会である。


2018年11月5日月曜日

20181104 第60回北鎌倉お坊さんアカデミー 三遊亭円丈の独演会

北鎌倉 円覚寺山内 佛日庵
プロデュース・司会 植竹公和
13:30〜

立川吉笑…急がば回れ
三遊亭円丈…グリコ少年
仲入り
瀧川鯉八…新日本風土記
三遊亭円丈…藪椿の陰で

 あいにくの空模様で、雨が降ったり止んだり。前日まで晴れの予報だったように思うのだが。どこぞの屋外で食べようと予約してあった光泉のいなり寿司は、結局食べずじまいで持ち帰ることに。
 円覚寺のなかには小さなお寺がいくつもあるのだそうで、その小さいお寺の集合体が円覚寺ということらしい。そしてその話をしてくれた和尚さんは「えんがくじ」と発していた。私は今まで「えんかくじ」って言っていたけれど、ちがうのかー。
 子どもの頃におそらくテレビで見て、メガネの人はおもしろい、という指針のきっかけになったのが円丈さんだったのではないかと私はニラんでいるのだが、そんな風に心の片隅でずっと想い続けていたあの人に、ようやく会えるというわけなのだ。
 吉笑さんのまくら。円丈師匠とはつい先日もご一緒されたということで、師匠の著書を研究された際のお話。いかに昔の師匠がムチャクチャやっていたか、というお話であったのだが、なんというか、そのムチャクチャさの中にも説明不能な感じの筋が通ってる感があって、私は円丈さんのそういうところが好きだったのかもしれないな、と思った。そして上がった円丈さん。今もムチャクチャやってる感じはもちろん健在で、本当にステキでした。「〇〇なんだっつーの!」とか「ばかやろこのやろ!」とか、言葉のチョイスが椎名誠っぽいんだな。時代なんだろうか。
 この日はめずらしく両親と一緒で、たぶん両親ともに鯉八さんはお初だったと思うのだが、「チャオ」で母がややウケしていて、我が親ながらなかなかいい感性をしておるな、と思った次第。ちなみにこの母、開演前に、入場時に配られたチラシを見つつ「この人わたし知ってるわ!この人まだ生きてんのん?なぁ?」とこの日の公演のチラシの円丈さんを指差し、とてもよく通る関西弁でのたまっていたのであった。めでたし。


20181103 西新宿ぶら〜り寄席 第12回ピンク落語会

ミュージック・テイト西新宿
14:00〜

桂ぽんぽ娘…もしも願いが叶うなら☆
林家木りん…たいこ腹
仲入り
桂ぽんぽ娘…先っぽだけ

 ぽんぽ娘さん初体験。大分前(1〜2年?)こはるさんの会で、ぴっかり☆さんとぽんぽ娘さんとご一緒された時の話をされていて、それ以来ずっと気になっていた。上方のエロい話しかしない姉さんがいて…という感じだったのだが、「しかしない」ってどういうこと?下ネタ交えるんじゃなくて?とめちゃくちゃ気になってしまったのであった。後日動画を検索してみると、本当にアタマからハシまでエロしかない!すごい。なんて清々しい人なんだ!と感動し、ぽんぽ娘さんは結構東京界隈にもいらしているのだが、なかなか機会をモノにすることが出来ず、この度ようやく満を持しての邂逅となったのであった。
 イケメン落語家として有名な、ゲストの木りんさんもお初。ミッチーのライブに影響されたとのことで、なんとあの小規模な会場でコールアンドレスポンスを要求。なかなかムチャをするイケメンであった。おもしろすぎる。ちょっとオネエな雰囲気も素敵である。本人曰くオネエではないそうだが、たいこ腹の主な登場人物二人ともが、なんだかおカマっぽく見えてくる。妙な色っぽさの二人に意外なツボを突かれてしまった。針だけに。
 その後、この木りんさんを受けて、なんとぽんぽ娘さんもコールアンドレスポンスを要求。しかも練習あり。本番笑ってしまってうまく言えなかったのがくやしい。落語のほうはというと、演目どおり下ネタベースなのは明白なんであるが、ちゃんとストーリーも面白くて、新作落語としても楽しめる内容なのだ。カッコいいからみんなにも見てほしいけど、下ネタ嫌いな人とかいるかもしれないからな…っていうこの感じがまたいいのかもしれない。
 終演後お見送りをされていたので、後ろから攻めてツーショットをお願いしたら快く応じてくださり、握手もしてもらう。落語会で演者さんにこのようなことを求めたのは初めてだったためすっかり舞い上がってしまい、このあと一日様子がおかしい人として過ごすこととなったのであった。ありがとうございました。


 

2018年10月27日土曜日

20181026 立川かしめ前座総決算 二つ目イクアリテ

横浜にぎわい座 19:30〜

まんじゅうこわい
動物園
仲入り
金明竹
俵星玄蕃
講評…志らく こしら

 二つ目昇進をかけた、いわゆるトライアル興行。落語3席と歌謡浪曲「俵星玄蕃」を披露することによって、故談志が二つ目昇進の条件として課していた、歌舞音曲、講談、浪曲を身につけるという課題をこなしたとみなされるというものだそう。結果は、二つ目内定とのこと。いやはやおめでたい。
 おみやげやスポンサーからのプレゼントなどとサービス満点で、パフォーマンス以外のところも細心のおもてなしをしてくださったようで、少々申し訳ない気すらしてしまう。
 まずは、まんじゅうこわい。少々毒のあるアレンジを入れる事で、オリジナリティを出している。動物園は、志らく師の評価はよくなかったが、型をはみ出していく手法としてはたいへんにおもしろいし、既存のものを壊すチャレンジ精神みたいなものは、とても好きだ。金明竹、志らく師もおもしろかったと言っていた。共通して感じるのはかしめさんって意外と黒い部分を持った人なのかも、ということ。ふだんの明るさとは打って変わって、黒さのある落語をやる人、っていう路線もカッコいいかも。
 俵星玄蕃では、まさかのサプライズもあり、ただ歌うだけではもたないという判断によるものらしいが、まったく隅から隅まで気を使って準備がされており、客を気持ちよくさせるということについても追及された会であったことが伺える。
 志らく師匠としては、伝統的なものを求める客にはウケないであろうという評であったが、私は、そういった部分は他の人に任せておいて、彼は彼のいいと思うものを追求していったらいいと思った。こしら師匠もおそらく、初期は型など何も気にせずに独自のやり方を素直に表出して人気の出た人であろうし、さらにその上で、最近ではいわゆる古典のスタイルも尊重した表現をされているように思われるので、辿る道はそれぞれであってもいいのではないかと思うのだ。何よりも本人が楽しんでいることが大切だと考えるし、なにしろまだまだ先は長いのだ。いろんなことをおもしろがっている表現者であってほしいと思うし、またそれをおもしろがれる客であり続けたいと、思いを新たにした夜であった。
 

2018年10月24日水曜日

20181023 三遊亭萬橘独演会 vol. 3「10月の萬橘…」

内幸町ホール 19:00〜

手紙無筆…まん坊
洒落番頭…萬橘
湯屋番…萬橘
仲入り
紺屋高尾…萬橘

 初めての会場。スマートフォンの地図アプリを見ながら探していたら、意外なところに入り口があり通り過ぎそうになる。地下の会場で、私が使っているキャリアの電波は届かない。ホールはまだ新しい感じで快適だが、前から2列目だった今回は少し見づらいと感じられた。
 まん坊さんは、見るたびに萬橘師匠に似てくる気がする。この日は、笑うポイントのもっていきかたとかが、似てる!と思った。洒落番頭は初めて聞いたけれど、あの、きたきた!っていうボケどころが、寄せては返す波のごとく何度もやってくるのが本当におかしい。そして湯屋番のインパクトが、ものすごい。あの気ぃ狂ってる感じが、本当にもう大好きだ。この場合の「気ぃ狂ってる」という表現は、「狂気の」とか「気狂いじみた」などではなく、「気ぃ狂ってんなホンマw」という書き方が、まことににぴったりとくるのである。紺屋高尾の久蔵さんの狂いっぷりもステキだったのだけれど、若旦那のあの狂いっぷりは本当にヤバかった。
 萬橘さんが何を演ってもステキに見えてしまうのは、登場人物のすべてに萬橘さん本人のフィルターがかかっていることが、ちゃんと感じられるからなのではないだろうか。「新ニッポンの話芸」のポッドキャスト第313回【萬橘師匠の落語】における、こしら師匠の評にあった、噺をつくるのに時間がかかるであろう、という分析は、つまり登場人物一人一人に萬橘さんならではの解釈を加えた上で演じられているから、ということになるだろう。
 演者が表現した事柄から観客が受け取っているのは、表面的に表れた事柄のみではなく、演者の存在そのものがまずその背景にあるという事込みの情報であって、そういう意味で、何が表現されたかよりも、その人そのものが表現されたのかどうか、という点に、実は私たちは何よりも注目しているのかもしれない。


2018年10月21日日曜日

20181020 浅草演芸ホール 10月中席

<昼の部>
前座 三遊亭かつを…子ほめ
三遊亭伊織…転失気
柳家さん助…手紙無筆
一風・千風…漫才
柳家小せん…鷺とり
柳亭燕路…小言念仏
アサダ二世…マジック
柳家喬之助…宮戸川
林家しん平…(ウルトラマンのはなし)
丸山おさむ…声帯模写
桂文楽…権兵衛だぬき
古今亭菊千代…ふぐ鍋
江戸家小猫…ものまね
鈴々舎馬風…(床屋のはなし〜リングアナのはなし〜談志の思い出)
仲入り
真打昇進披露口上
林家正楽…紙切り
三遊亭吉窓…大安売り
林家種平…お忘れ物承り所
柳家小さん…家見舞い(たぶん)
翁家社中…曲芸
古今亭駒子…惚れ薬、吉田くんと受付嬢
<夜の部>
前座 春風亭きいち…やかん
春風亭一左…浮世床
春風亭三朝…代脈
ジキジキ…音曲漫談
隅田川馬石…ざるや
林家ひろ木…熊の皮
林家楽一…紙切り
三遊亭白鳥…実録・鶴の恩返し
古今亭菊春…親子酒
柳家小菊…粋曲
五街道雲助…置泥
仲入り
金原亭馬玉…紙入れ
春風亭勢朝…紀州
ぺぺ桜井…ギター漫談
入船亭扇辰…悋気の独楽
柳家はん治…妻の旅行
鏡味仙三郎社中…曲芸
春風亭一之輔…笠碁

 事前情報にて、馬風師匠、白鳥さん、雲助さん、扇辰さん、はん治さんなどお目当てに、昼夜通しに挑戦。こんなにいいお天気の日に寄席にこもっているのも、ちょっとどうかなぁなんて思いながら。がんこ餅(たくさん)とみかん(6つ)を用意して準備万端。開演10分前くらいに入場すると、すでに1階席は団体予約席で相当数を占められており、ほぼ満席な感じなので2階へ。2列目は中座もしやすいので、なかなかいいということがわかった。夜席は念願の1階席へ移動。あたりまえだが全然見え方が違う。漂うレトロな空気感のせいだろうか、昔テレビで見た演芸番組の画面を切り取って再現したような感覚。
 さん助さん、お初。めちゃくちゃ笑った。小せんさんの鷺とりもおかしかった。程よいテンポにのっかって気持ちいい。つづく燕路さんの小言念仏もめちゃくちゃおかしい。ここでなぜかまた、自分が子供だった頃のイメージがよぎる。しん平さんはここ最近よく見るけれど、大人も子供も楽しい感じなんだなぁと改めて。この日の馬風師匠はとりとめない感じだったかな。下ネタは入ってたけど。小さん師匠…ごめんなさい寝てました…。そして文楽師匠、狸の頭を刈る様子がたまらん。しあわせ。
 おまちかね新真打駒子さん。お初だったけれど、そして初めは「?」となったけれど、なんだこれ楽しい!新作中心の方なのだろうか。演題は不明だが、前半はギンギラボーイとラブラブガールで、後半は吉田とか西村とか出てきて、めちゃくちゃ笑う。昼の部終演で席を立った後も、しばらくニヤけてしまうおかしさだった。
 夜の部、ジキジキのあとくらいからかな、出囃子で手拍子が。楽しい。ひろ木さん、これまで存じ上げなかったが、これはこれは大変なものを見てしまった。木久扇師匠のお弟子さんとのことなので、なおさらである。なんともいえないあのとぼけた雰囲気は、計算ずくなのか天然なのか?と思わせてしまうところがすでに計算なのか?…とても気になる。さらに寄席用なのか常にああなのか。あぁ気になる。まずは木久扇師匠から掘り下げたくなるが、これまた思うツボってやつなんだろうか。



2018年10月14日日曜日

20181013 第7回立川こはる独演会

新宿文化センター小ホール 19:00〜
風呂敷
品川心中
〜仲入り
五貫裁き

 第5回から1回空いて見に行くことができた。風邪を召されたとのことで調子が悪そう。ツイッターでは、次のターンへ向けての節目的な時期の会になると思う、とのことだったが、まぁ詳しいことは述べないがそういうことか、と。固定のお客さんも多くついている印象なので、こんなふうに温かく見守られながら歩んで行くのもいいものかも知れないな、と思う。
 風呂敷と五貫裁きは、それぞれいつ誰のものを聞いたのか全く覚えていないが、そういえばなんか聞いたことがあるなぁ、という遠い遠い記憶が蘇る。どちらも子供の頃に聞いたのではないだろうかと思われる。品川心中は、先日(7/19)のこはる ぴっかり☆ 定例会で聞いたばかりだったが、少しそれより長いバージョンだったように感じる。
 風呂敷は、単純におもしろい話だなぁという記憶だったのだが、五貫裁きのほうは、なんだかイヤな話だったなぁという感情が蘇ってきた。徳力屋の面々は、揃いも揃ってなんだかもう救いようのないイケズなのに、結局改心して成功するというところが、子供心にも納得がいかなかったのではあるまいか。
 次回は12月27日とのこと。結構暮れも押し迫っている頃だが行けるだろうか。

2018年10月11日木曜日

20181010 談笑「落語外伝」 : 名作落語〜それまで・そのあと・スピンオフ〜

第6回 子別れ
成城ホール 19:00開演
出演: 立川談笑 広瀬和生(アフタートーク)

 少し前に談笑さんの、あの破壊的にアホらしい落語を2つ(イラサリマケーとシシカバブ問答)見て改めて調べてみると、談笑師は自分のちょうど一世代くらい上の年齢だということがわかった。自分が10歳くらいだった時に周囲にいた20歳くらいのお兄さんお姉さんというものは、ちょうど働き始めたばかりだったり、大学生でバイトをしていたりして、金銭的に無力な子供であった自分の目には、80年代半ばのバブルと呼ばれる時代のせいもあったのだろうがメチャクチャ自由を謳歌しているように写った。あの時のあのキラキラした感じが突如フラッシュバックし、ノスタルジックな気分が押し寄せてきて、この人は是非目撃せねばと思い立ち、行ってきた次第である。
 結果から述べると、アホらしさとの落差ということだけでは説明のつかない感動に浸ることができた。一夜明けた今も余韻が残っている。お金の話のラジオに出演されていること、吉笑さんの師匠であること、ぐらいしか知らない状態で、あのアホらしい落語しか聞いたことがないところへもってきて、全く方向性のちがう子別れというお題。もちろん笑う気で行ったわけではなかったが、感情面での準備は皆無の状態で臨んだのがよかったのだろうか、とにかく揺さぶられた。ものすごく身体のデカい人に両手で肩を掴まれて揺さぶられたような感覚。されたことないけど。あのガタイは伊達じゃないのだ。
 本編とスピンオフの2つの噺を演るという構成で、そのあとに広瀬さんとのトークが入る。ここで今さっき見たばかりの落語について、本人による解説と広瀬さんの分析が聞けるという会になっている。見たばかりのものについて、直後にしかも本人からの解説が聞けるとは、なかなかニクい演出である。説明を聞いてみると、演者の意図を必ずしも自分が汲んでいたわけではなく、また伝えたかったことが必ずしも伝わっているわけでもなく、どちらかというと一見表出されていない演者の頭の中にあるディティールを開示してもらったような感じで、伝わりましたね、伝わりましたよ、という確認の場ではないというところが、いい意味での裏切りになっていて、二重にヤラレタな、というある種爽快な気分を味わうことができるのである。
 自分が落語に何を求めているのか考えるとき、共有の一点に尽きると思っていたのだが、今回のアフタートークから得たものは、実は誰とも何も共有できていないのだという確認なのであった。演者の意図は伝わっておらず、観客の感情は一致せず、プロデューサーの分析も説明がなされないことには共有されない。時空を共にすることで生まれると思っていた感情の共有は幻想だった。表面化したものだけでは本当のことは何もわからない。けれど表象でしか判断できないのもまた事実だ。結局なにもわからずじまいなのが真実ということなのかもしれない。

2018年10月9日火曜日

20181008 新宿末廣亭10月上席

昼の部
春風亭だいなも…(道灌?)
鈴々舎八ゑ馬…味噌豆
アサダ二世…奇術
林家たけ平…金色夜叉
三遊亭金朝…反対俥
江戸家小猫…物まね
林家しん平…(高級食材〜健康法のはなし)
むかし家今松…近日息子
ロケット団…漫才
柳亭小燕枝…権助提灯
金原亭伯楽…(小噺)
立花家橘之助…三味線漫談(たぬき)
柳家権太楼…町内の若い衆
中入り
柳亭こみち…附子
ホンキートンク…漫才
古今亭文菊…長短
柳家小せん…目薬
翁家社中…太神楽
鈴々舎馬るこ…目黒のさんま
夜の部〜真打昇進襲名披露興行
柳家緑助…つる
笑組…漫才(+南京玉すだれ)
古今亭志ん吉…浮世床
三遊亭歌奴…宮戸川
三遊亭吉窓…大安売り
林家正楽…紙切り
春風亭勢朝
柳家花緑…親子酒
マギー隆司…奇術
柳亭市馬…のめる
鈴々舎馬風…紙入れ
中入り
新真打口上
すず風にゃん子・金魚…漫才
柳家はん治…妻の旅行
五街道雲助…ざるや
鏡味仙三郎社中…太神楽
柳家観之助…妾馬

 ついに初の昼夜制覇を果たした。11:00くらいにつくと、すでに結構な列が。昼の部、小学生くらいのお客さんも多く、とても賑やか。夜の部、披露目の席ははじめて。とても華やいだ雰囲気。ハレの席なんだよなぁとしみじみ。
 開口一番だいなもさん、いきなりものすごく勢い良くて、それだけで笑ってしまった。百栄師匠のお弟子さんとのこと。師匠も近いうちに体験したい。
 伯楽さんは、今日は子供さんが多くいらっしゃるので、子供さん向けに小噺。最初にすでに出ていた味噌豆に入りそうになって、前座さんが知らせに来るというハプニング(?)。
 橘之助さん、今日は代演だと思い込んでいて、伯楽さんが下がられてすぐにトイレに立ったら、三味線の音が!急いで用を済ませて慌てて席へ戻る。橘之助襲名の頃から見たい見たいと願っていたので、ちょっとショックだったが、たぬきを演ってくださって感激。
 今日はお披露目とのことで、後ろ幕が。しかし空調の風で裾が煽られて「ふわぁ〜」と前に上がって来る。権太楼さん、セコい幕だね協会の幕だから、って。中入り後、若干修正され、こみちさん「今わたくしが念力で抑えております」。附子は、小学校の国語の教科書に載っていたので、子供さんを視野に入れてのことだろうか、と憶測するも、今も載っているのだろうか。水あめをしゃぶる仕草なんかは女がやるもんじゃないって言われるんですよ、なんて言いながらも、もちろんサマになっている。権助提灯なんかも拾いつつ。
 いつ頃だったか、文菊さんの長短について書かれたものを読んだことがあり、通常は短気のほうに焦点を当てて演じるが、文菊師匠のは気長の方に焦点を当てているところが新しい、ということであった。たしか。読んだ当初は長短を聞いたこともなかったので、なんのことか、と思ったのだが実際に目撃してみてこめかみが痺れる。ここ最近で複数の演者のものを見ていたことも作用していたと思うが、色々見ていると楽しみが深まる…というのはあくまでポジティブな見方で、結局落語は知らないとあんまり面白くないというネガティブな側面があって、私はこれが実は本質なんじゃないかと思っているのだが、いったいこの芸能はなぜこれまで継承され人々を楽しませ続けているのか。そんなことを考えてしまう。
 夜の部は一気にお祝いムードも高まり、笑組先生の南京玉すだれやら、歌奴さんの宮戸川のサゲは観之助出生の秘密だわ、金魚先生の手作り冠は観之助からもらったものだけで作った特別バージョンだわ(漫才はショートバージョンだった)で大いに盛り上がる。
 馬風師匠のくすぐり、アダルトなやつ。その場ですぐには気がつかず後で気づいて思わずメモ。卑猥なワードが有馬グランドホテルのコマーシャル欄に。
 口上では、司会の吉窓師匠を突き飛ばす馬風師匠。花緑師匠が「馬風師匠にも本当にお世話になり…」とやれば、何かを催促する手をそっと差し出す。三本締めも、名誉会長は会長市馬にはゆずらず笑いをとる。こちらも全篇サービス満点という感じであった。
 そのあとは正蔵さんの代演ではん治師匠。その素敵さに気づく。妻の旅行、調べたら三枝…今は文枝か…の創作らしい。お父さんの飄々とした様子が文枝と言われれば確かに、という感じ。新作はこのように再演されることによってスタンダードとして定着し、やがて古典になっていくのだろう。
 雲助師匠も代演だったのだがずっと見たいと思っていたので、こちらも嬉しく。ここのラインは、ずっと見ていたい感じだ。
 今日まで見てきたところで、伝統という縛りのなかで行われる内輪受けの芸とは対極的に、いわばお約束のない外の世界で繰り広げられるもっとポップな落語も存在していて、こちらもまた継承されつつあり人気も拡大していると感じている。ただしポップな落語も、寄席とはまた別のジャンルのことについて知らないと笑えないというお約束はあるのだが。寄席でポップなものは決して見られない、というわけではもちろんないし、それ以外の場所では寄席的なものは絶対にない、つまり絶対的な2極化がなされているわけでは決してないのだが、相対的に、閉鎖的な寄席の世界とそれ以外を比べてみるという見方はできそうだ。むしろ寄席芸とそれ以外にやんわりと分化されたことで、落語界は豊かになったといえるのではないだろうか。さらに豊穣な世界としていくためには伝統と革新と両方のバランスを保っていくことが必要で、このことは演者だけの問題でなく我々観客にも責任があるのではないかと考えている。

2018年10月2日火曜日

20181001 池袋演芸場10月上席

昼の部
前座 柳家寿伴…金明竹
林家つる子…やかん
桂三木助…猿後家
昭和こいる…漫談
川柳川柳…(テレビ、力道山の話)
林家源平…猫と金魚
ホームラン…漫才
柳家一九…置泥
柳家小袁治…長短
林家二楽…紙きり
古今亭志ん輔…豊竹屋
仲入り
蜃気楼龍玉…親子酒
八光亭春輔…一眼国 + かっぽれ
伊藤夢葉…奇術
柳家小満ん…明烏
夜の部(途中まで)
前座 古今亭まめ菊…道灌
桃月庵こはく…壺算
古今亭菊太郎…たいこ腹
すず風にゃん子・金魚…漫才
林家正蔵…夢八
柳家甚語楼…犬の目

 初めての池袋演芸場。場所がすぐにはわからなくて周囲をぐるぐるしてしまう。平日の正午前にうろつく繁華街は、場違いなような少し間が抜けているような、そしてどこか寂しいような。この日は台風一過にて超好天ゆえ、なおさらか。地下2階の会場へ入ってみると、思った以上にこじんまりしている。これは土日に入場するのはけっこう大変なんじゃないだろうか。人気のある演者が上がる日は、絶望的なんじゃないかという気もする。
 初めてのつる子さん。美人と評判なので思い描いていた声の感じは、いかにも女性らしいというかトーンの高い澄んだ声を想像していたのだが、実際はそんなイメージとは全然違っていて、いい意味で期待を裏切られた。講談もステキだった。
 今日のお目当ては川柳さん。こちらもお初。最近の状態をまったく知らずにいたので、映像で見ていた様子とはこれまた違っていたが、話すリズムや抑揚が心地よく、幸せな時間であった。ご本人も興が乗っておられたのだろうか、時間オーバーで前座さんが「師匠そろそろ」と出てこられたきっかけにて、終了。もうちょっと聞いていたかったかも。
 春輔師匠もお初だったが、かっぽれなるものが見られるとは思っていなかったのでうれしい。かっぽれという名前の響きはおどけたような感じを受けるが、実際見たものは、きちんとした舞踊という感じで、昨日今日でできるようなものではないな、と非常に感銘を受けた。ところで師匠はいつもかっぽれをやってるんだろうか。それとも時間調整のためなんだろうか。いずれにしても、いいものを見たということに変わりはないのだが。
 小満ん師匠は、今まであまりよさがわからなかったのだが、今日はこれまで聞く機会の多かった噺だったので、他の人のものと違っている部分を発見して楽しむことができ、これまでとは違う見方ができたような気がした。
 先日読んだ広瀬和生さんの「なぜ落語評論は役に立たないのか」にあった、落語とは噺家に会いに行くものだ、ということが落語をたのしむ大変によいヒントとなる。まったく広瀬さんの書いたものは本当に役に立つなあ、と思った次第。
 本当は昼の部で帰る予定だったが、正蔵さん、雲助さん、天どんさん、一朝さん、菊之丞さんと、すごく見たいラインナップだったので夜の部も最後まで見たくなり、かなり心が傾いたのだが、折衷案的に夜の部途中にて退散することに。あまり日を空けずに正蔵さんをまた見られてうれしい。枕から噺に入ろうかというタイミングで2回ばかり携帯が鳴ってしまったお客さんがいて、客席がちょっと「おやおや」という雰囲気になったところをすかさず「ケータイが鳴っちゃっても気にしなくっていいョ」。素敵すぎる。
 東京の寄席4箇所は、どれも駅からとても近いということに気がついた。特に池袋はものすごく近い。平日ふらっと行くのには、もってこいの場所なんではないだろうか。

2018年9月26日水曜日

20180924 浅草演芸ホール9月下席昼の部

途中から
五明楼玉の輔…紙入れ
橘家圓太郎…(アメリカのお客さんの話)
三増紋之助…曲ごま
古今亭菊太楼…親子酒
林家しん平…(うなぎの話)
ぺぺ櫻井…ギター漫談
神田茜…講談
蝶花楼馬楽…しわいや
林家二楽…紙切り
春風亭一之輔…桃太郎
柳家小満ん…目黒のさんま
仲入り
春風亭ぴっかり…うばすて山
ロケット団…漫才
春風亭三朝…代書屋
林家三平…(笑点メンバーの話)
翁家勝丸…曲芸
林家種平…居残り佐平次

 初めての浅草演芸ホール。用事があったついでに立ち寄ったのだが、入るか否かしばし迷う。結局、空腹に負けておむすびを購入し入場。つる子さんに間に合わなかったのは残念。のだゆきさんも。すぐに入れば見られたかもしれない。教訓、迷ったらすぐ入ろう。
 2階の方が空いているとのことなので、まっすぐ2階席へ。上から見下ろす高座は、なかなか新鮮な眺めだった。ときどき2階もいじってくれる演者さんもいる。しん平さんだったかな。球場コンサートとかでよくアーティストがやる「スタンド〜〜!」「アリーナ〜〜!!」ってやつみたいで、おかしかった。
 仲入り後は1人10分と短め。あとから気がついたが、種平さんはネタ出しされていたので、このためだったのだろう。居残り佐平次を生で聞いたのは初めてだったので結構テンションがあがったが、今まで聞いたことのあるのとはちがうサゲだったので少し拍子抜け。持ち上げて、落とされた、ってとこか。ちょっとちがうけど。
 演芸ホールは昭和な雰囲気がムンムンしている不思議な空間で、ノスタルジックな気分に浸れること請け合い、というような場所だった。浅草全体の新しいものと古いものが混在する雰囲気にも、とてもよくマッチしている。できればずっとこのままであり続けてほしいな、と思う。


2018年9月18日火曜日

20180917 立川流マゴデシ寄席

上野広小路亭 18:00
かしめ寿限無
らくぼ唖の釣り
志ら門だくだく
らく兵金明竹
こしら金明竹
仲入り
こはる芋俵
吉笑舌打たず
志ら乃ゾンゾンびんびん
 会場へ向かう電車のなかで、もうすでに入場待ちの列ができているとの情報を得る。17:00前だったか。17:05ごろ現地着。開場は17:30だったので待っているうちに、みるみる列が伸びていく。行きがかりの人々は「今日何かあるの?」とやや訝しげな様子で語り合いながら、通り過ぎていく。受付をしてもらい会場に入ると、椅子がぎゅうぎゅうに並べられている。スゴイ。ツレアイが先に行って前の方に並んでいてくれたので、特等席をゲット。しかし、人がまだ入っていない状態で椅子しかないのに、すでに移動がしづらい状況。何人くらい予約が入っていたのか。入りもどのくらいだったか。いつもはざっと数えてみるのだが、この日は忘れてしまった。
 今日は何かが起こる、そんなある種異様な雰囲気のなか、開口一番?かしめさんが登場。その後は、こちらも開口一番?らくぼさん。そう、前座さんが2人も見られるという贅沢。しかも、お二人とも二ツ目目前という。その後の顔付けもスペシャルである。外はにわか雨なのか土砂降りだったそうで、上がる人上がる人、今雨がすごいです、止みました、また降り出しました、と報告をしてくれる。外は豪雨、広小路亭の中は、嵐。演者もお客さんもテンションMAXなのがビンビン伝わってくる。ゾンゾンびんびんだ、ばかやろう。
 志ら乃さんを初めて見たのは、昨年10月の国立演芸場花形演芸会でトリを取られた時のこと。その時の印象は正直なところあまりよくなかったのだが、今年の2月のマゴデシ寄席で、ちょっと本性が見えたというか、なんか癖がある感じだけど、おもしろそうな人、という印象にかわっていた。また少し時間が経って、渋谷らくごのポッドキャストでサンキュータツオさんが、志ら乃さんの相撲偏愛っぷりを紹介していて、あ、こういう人なんだ、と、また少しイメージが変わった。さらに後、ジェーンスーのTBSラジオの番組でスーパーマーケット総選挙というのをやっており、その際にゲスト出演されるなど、新たな偏愛っぷりが顕になり、それにつれて私の志ら乃さんに対する見方は、さらに変わっていった。

 その人のことが判るにつれて、ネガティブな毒のある要素も受け入れられるようになる好例だったように思う。志ら乃さんの場合は、誤解を恐れずにいうと、「この子、ちょっとおかしい子なんだ!」という発見が特に重要なポイントであったと思われるが、この、ちょっとおかしいっぷりを志ら乃さんの魅力として紹介してくれたタツオ氏には、本当に感謝である。ちなみに相撲愛を語る志ら乃師匠のお姿は、米粒写経公式チャンネルというインターネット上の動画でも公開されている(2018.9.18確認)。真打となってもなお、その人自身の変化で楽しませる噺家、それが志ら乃さんという人、ということになるのだろうか。



2018年9月11日火曜日

20180910 新ニッポンの話芸in成城ホール

通算すると第40 19:00
鈴々舎馬るこ青菜
三遊亭萬橘千両みかん
仲入り
立川こしら佃祭
トーク
 前回が4月だったので、およそ5ヶ月ぶり。その前が1月で、次回が来年の1月なので4ヶ月後、だんだん間隔を開けていく感じなのだろうか。以前は毎月やっていたそうなので、ちょっと寂しい。が、きっと次回への期待度がいっそう増して、ますます楽しめることだろう。
 今日も萬橘さんが刺さった。見終わった後の感想はだいたいいつも通り。あの狂人っぷり、すごかったな~だったのだが、翌朝である今になって思い起こしてみると、実はもっと深いものがあったのではないかという気が。というのも、千両みかん+サゲ、でググると検索結果にYahoo!知恵袋が割と上の方にあり、これを見てみると、ふつうにサゲの解釈を書いてる人もいたのだが、サゲの意味なんかを安易に求めないで悩んだ方がおもしろいよ的な回答をしている人がいて、あー!そういうことか、と。というわけで今のところ、萬橘師匠の千両みかんという噺に対する深い読みが、あったりなかったり、といったところが模範回答なのではないかと踏んでいる。べつに模範回答とかないんだけど。
 馬るこさんの青菜、ポイントで広げて演じる、いやいや広げすぎでしょ!っていうところが、らしくてよかった。馬るこさんのチャームポイントが、ふんだんに発揮されていたのではないだろうか。
 こしらさんは、普段はホールなどで上がる機会が少ないとのことで、今回のようなホールでもやっていますよ、というアピールをSNSなどで拡散して欲しいとのこと。これで、お客さん全員だんまりで、誰ひとりとしてなにひとつ投稿しなかったらおもしろいのに。

2018年9月10日月曜日

20180908 国立演芸場9月上席

前座 三遊亭遊七道灌
昔昔亭A太郎罪と罰
柳亭芝樂ぜんざい公社
春風亭愛橋桃太郎
丸一小助・小時曲芸
春風亭柳太郎片棒
仲入り
D51…コント
瀧川鯉朝反対俥
瞳ナナ奇術
昔昔亭桃太郎裕次郎物語~ツイスト総踊り~
 「ツイスト総踊り」というワードに惹かれて出かけてみたのだが、今になって考えてみると、最近ツイッターにその総踊りの様子が写真で投稿されているのを見て行ってみたくなった、というのが本当のところなのかもしれない。渋谷らくごでの様子が投稿されていたのを見たのが初めだったように思うが、いやはや視覚のもたらす意思決定への影響、どうして侮れないものである。
  小助さん小時さん、曲芸でこんなに笑ったのは初めてだったかも。ちょっと漫才的なノリがあって、とても楽しかった。A太郎さんは、やっぱり面白い。先日第2回の独演会に行くつもりだったのだが、台風が接近していたため泣く泣く断念したこともあり、短い時間ではあったが拝見できて何より。第3回独演会には行けるだろうか

 9月の国立演芸場中席のトリは円丈さん、その後は馬るこさんがトリをとる花形演芸会、小三治さんがトリの国立名人会と目白押しで、気持ちとしては毎週通いたいぐらいなんだが、さすがにそれはできないのがツラい。

2018年9月2日日曜日

20180901 鈴本演芸場9月上席昼の部

前座 三遊亭あおもり
桃月庵こはく真田小僧
ダーク広和奇術
柳家さん生狸の札
三遊亭歌武蔵漫談
米粒写経漫才
蜃気楼龍玉たらちね
林家正蔵お菊の皿
ストレート松浦ジャグリング
隅田川馬石粗忽の釘
仲入り
ホームラン漫才
桂文楽替わり目
古今亭志ん陽代書屋
林家楽一紙切り
桃月庵白酒転宅
 初鈴本。正蔵さんと白酒さんを一目見たくて。あと米粒写経も。米粒写経は交互で出演だったので、この日が出演日でよかった。しかし、こうして並べてみるとなんだかオールメンバー豪華ではないか。そんな雰囲気に押されてか、850円のいなり寿司に300円(!)のミニどらやきを購入。アイスは、仲入りトイレ行列に参列したため断念。

正蔵さんが、正直想定外にすごかった。この日ここで見た他のことが、ちょっと霞んでしまうくらい。みんなから軽くディスられたりする立ち位置にありながら、淡々と素晴らしい芸を披露してしまう、的なことを狙っておられるのだとしたら、こうして褒めるような記事を書いてしまうと、営業妨害みたいなことになってしまうのだろうか、と心配になりながらも、きっとこんな記事は誰も読まないだろうから投稿してしまおう、そうしよう。一回見ればもういいかと思っていたが、ちょっとそういう訳にはいかなくなってしまった。やれやれ困ったものである。

2018年8月5日日曜日

20180804 亀有はなし処 其の二

かめありリリオホール 15:00
三遊亭まん坊黄金の大黒
三遊亭萬橘真田小僧
林家たけ平目黒のさんま
オーパーツ透視術
立川志の春井戸の茶碗
 27歳まで東京に住んでいたのになぜか東の方にはあまり縁がなく、このほど亀有に初上陸を果たした。改札を出てすぐのバスロータリーの側に両さんの像があった。ワキの男女二人(漫画読んでないし、アニメもあまり見てなかったのでよく知らない)も一緒であった。ホールのある建物は、駅から徒歩30秒くらいのところにあるイトーヨーカドーの中なので、初上陸なのにほとんど何も見ずに帰ってきた。
 前夜のこしらさんの会で抜かれた生気を取り戻すべく、というわけではなく、一度行ってみたいと思っていた谷中はなし処の出張公演で、ちょうど予定もなかったので行ってみたというわけだ。大きなホールだったが、割と前の方の真ん中の席が取れてラッキーだった。

 萬橘さんはさすがの盛り上げ上手で、この日もいい感じだった。たけ平さんと志の春さんはお初。たけ平さんはゆるっとしていて、どちらかというとお年を召した方々に人気がありそうだと思った。そう、この時の私はこのゆるさを求めていたんだよ!前夜の疲れが癒された。志の春さんは英語の人としての認識しかなかったのだが、そこは全く関係なしにとても上手い人、とこの言い方は上から目線のようであまり好きでないのだが、本当に安心して楽しめるのが心地よかった。ちょっと侮っていた。ごめん。かくして私の心の平穏は取り戻されたのであった。


20180803 こしらの集い

お江戸日本橋亭 19:00
かしめたらちね
こしら反対俥 上・下
 かめ'sミーティングからの。かしめさんのたらちねは、細かいところを大胆にカットすることで主要な部分がクリアになっていて、笑わせる部分も強調されている。それによって会場も一体感が増す。デキる。なんてデキる人なんだ。高座の上のかしめさんが眩しく見えた。
 こしら師匠。なんだか、ものすごく疲れた。エネルギーというか、残り少ない若さを吸い取られたような心持ちだ。全体的に大変密度が高く、矢継ぎ早に次の手を打ってこられるので、本当に油断のならない会だ。ぼんやりしていると、置いていかれる。緩急のリズムも絶妙で、ひとときも我々客の心が離れることを許してはくれない。家に帰ってから色々思い返していて、ものすごく寄席に行きたくなった。あのゆるい感じがとても恋しい。そんなに寄席に通っているわけでもないのだけれど。

 この心を不安定にさせる感じは何なのだろうか。そして前にどこかで経験したような気がして、懐かしい感じもある。アングラ?もちろん今はもうすでに、あの毒気の強い空間にまた行きたくなっている。

2018年8月4日土曜日

20180803 かめ'sミーティング

お江戸日本橋亭 17:15
ん廻し立川かしめ
悋気の独楽立川かしめ
 平日の夕方早めの時間ということで、お勤めの方にはなかなか行きづらい時間設定。しかもかしめさんは、もうすぐ二つ目になられるかもしれないということもあって、もしかしたらあと数回でおしまい、ということになるかもしれない。レア感ただよう会である。

 言い間違いを自らいじって面白くしていく、漫才のボケとツッコミを一人でやっている感じのやつが、余裕を感じられてかっこよかった。二席やったあと、トークが聞けるのもうれしい。ふわっと力が抜けて、心地よかった。この会の後別枠でこしら師の独演会という、この流れもあと少しかもしれない。

2018年7月26日木曜日

20180719 こはる ぴっかり☆ 定例会

5回 成城落語応援会 特別編
成城ホール
金原亭駒六ざる屋
立川こはる十徳
春風亭ぴっかり☆…転宅
仲入り
春風亭ぴっかり☆…うばすて山
立川こはる品川心中
 ぴっかりさんは、ぽっぽさん時代に、いーふろん亭に出ていたのを見ていたので、なんとなく身近に感じていたのだが、5年ほど前であっただろうか、下北沢での「笑の大学」落語版を観に行った時に出ておられたのがお初で、今回はそれ以来まだ2回めなのであった。いーふろん亭では、ぽっぽちゃんカワイイ、ぽっぽちゃんカワイイ、とまんきつさん(当時はきつつきさん)が連呼しつつ、思わずぽっぽちゃんのものと思しき靴の匂いをそっと嗅いだ、という話をしていたことも印象深い。私はといえば、そんなかわいかったぽっぽちゃんも、すっかり大人のオンナになったのだなぁと感慨深い思いで見つめていたのだった。

 仲入り後のトークで、女性演者5人によるユニット「輝美男五」の旗揚げ公演の紹介がされていた。すでにツイッターでチケット先行販売の案内があって、はじめは買う気マンマンで待ち構えていたのだが、まんきつさんの独演会とかぶっていることが判明し、そちらへ流れてしまったのであった。美しい女性5人の公演も捨てがたかったのだがいまもってなお、臍を噛む思いなのである。

2018年7月22日日曜日

20180716 グリーンホール八起寄席

130回 14:00開演 グリーンホール相模大野多目的ホール
瀧川鯉佐久…狸の鯉
立川こはる天災
瀧川鯉橋質屋蔵
仲入り
コント青年団
三遊亭愛楽薮入り
 今回もこはるさんがお目当て。5年ぶりとのこと。私がこはるさんをはじめて見たのが、このグリーンホール八起寄席だった。ということは、もうあれから5年なのかと感慨深い。実は私が落語を自らすすんで見にいくようになったきっかけというのは、この5年前のグリーンホールの八起寄席だった。しかもこの時、こはるさんを見て落語ってこんなに面白いのか、と気がついたことが始まりなのだ。そのときの感想を少し思い返してみると、まずは「こはる」というめくりを見て、女性だな、と思った。あたりまえといえば、あたりまえなのだが、この「女性」という先入観をあらかじめ自分の中にもつ、ということが重要で、彼女は女性性をあえて捨てることによって、キャラを立てることに成功している、とか説明するとなんかすごいつまんないのだが、とにかくそこの部分をひと言で説明しようとすると、ギャップ萌え、とかそういう感じの言葉が今のところはしっくりくるような気がする。

 ギャップ萌えでキャラが立ちすぎている演者のつらいところは、そこから抜け出すのが非常に難しくなってくるということに尽きると思うのだが、裏を返せば、それはつかみとしては最強のアイテムであることも確かだ。まずはつかみで大成功。これからどんな噺家さんになっていくのか、とても楽しみな方なのである。

2018年6月21日木曜日

20180616 新宿末廣亭6月中席

昼の部
福引(論に負けず)
春風亭昇也動物園
春本小助・鏡味小時太神楽
神田陽子講談 唐人お吉
桂文月堀の内
新山ひでや・やすこ漫才
三遊亭萬橘一目上がり
三遊亭遊之介真田小僧
江戸家まねき猫物まね
三遊亭金遊開帳の雪隠
三遊亭圓馬鮑のし
北見伸奇術
桂米丸
中入り
瀧川鯉橋元犬
チャーリーカンパニーコント
柳家蝠丸
昔々亭桃太郎お見合い中
林家今丸紙切り
桂歌春火焔太鼓
夜の部 途中まで
春風亭昇りんたらちね
桂鷹治ちりとてちん
小泉ポロン奇術
春風亭愛橋のっぺらぼう
桂枝太郎
東京丸・京平漫才
桂歌若転失気
三遊亭遊吉紀州
ぴろき漫談
立川談四楼蝦蟇の油
三遊亭遊三たがや
中入り
玉川太福
 この日は昼の部の萬橘さんに加えて、夜の部の談四楼さんを目当てに。そして、うれしいことに松之丞さんの代演で太福さんが!はじめての太福さんは、インターネットの画像などで見ていたのよりスマートで男前、そして迫力の唸りだった。客席もものすごい盛り上がりで、その人気ぶりがうかがえる。
 昼の部の前座さんは調べきれなくて、お師匠さんはどなたなのか不明。めくりには福引さんとあったことだけは、確かなんだが。物まねもはじめて見たし、講談もこうしてゆっくり聞くのははじめてだったかもしれない。桃太郎さんは奇妙っぷりを炸裂させていて、あぁA太郎さんは師匠の技をきちんと受け継いでいるんだなと感慨ぶかい。
 夜の部、奇術のポロンさんは、トークでちょっと怪しい雰囲気を演出しながらの笑いへ持っていく感じが好きだ。京丸・京平さん、大変なものをみてしまった感満載。すごい。とにかくすごいから一度見てみて、とみんなに言いたい。ウクレレ漫談でおなじみのぴろきさんも、一度見たいと思っていたのでラッキーだった。

 今回は、芝居全体としてアツい盛り上がりを見せていたように思う。こんなに長い時間をたのしく過ごせるとは思っていなかったので、途中で切り上げず最後までいればよかったかな、というのが心のこりといえば心のこり。

2018年6月19日火曜日

20180608 第5回立川こはる独演会

新宿文化センター 小ホール 19:00
お菊の皿
岸柳島
~仲入り
青菜
 めずらしく、ふらりと当日でいった。開口一番はなし。マクラ長めで、あっという間に30分。お菊の皿。たとえ幽霊でもいいから綺麗な女性が見たい!というところに、妙に共感してしまったのはなぜだろう。その後のドタバタっぷりも目にうかぶようで、さすが。
 岸柳島は、はじめて聞いた。終盤船がとって返す場面が大勢でドタバタする感じで、やはりこのドタバタ感が最も印象にのこった。不特定多数の人物に焦点が当たるような場面は、何かしらの説明を要する。そのことによって、その場面が客観的イメージとしてインプットされるため映像的に印象に残りやすい、ということなのだろうか。

 ひるがえって青菜は、テキスト的に捉える感覚だった。例の隠しことばがあるせいかもしれない。こうして並べてみると、どの噺もアウトプットされる方法自体は変わっていないのに、自身の捉え方には真逆ともいえる変化がある、という大変興味深い体験だった。

2018年6月13日水曜日

20180602 立川吉笑第二回公演「あたま山」

蹴球部
あたま山・前半
仲入り
あたま山・後半
 開口一番はなし。骨折されていて、高座まで歩くのと上がるのが大変そうでした。病院の話、なかなか骨折の診断がつかなかったとのこと。診断がついたから治るわけではないし、治療法が変わらない場合もあるけれど、判らない状態が不安なのだと思う。早く治るといいですね。
 蹴球部は、ナンセンス満載。あたま山前半の八五郎方向転換から、後半の明晰夢へと入れ子構造とのこと。終演後、入れ子のアイディアの出所は春吾さんというお話であった。あとから春吾さんのことを調べてみたら、こはるさんと一緒に二ツ目昇進された方で廃業されたとのこと。一度拝見したかった!インターネット上の記事などでみても、評判はすこぶるよく。こういったところも含めて、落語って刹那の表現だな、と。あらためて。
 あたま山の構成で思い出されるのが、鴻上尚史脚本の恋愛戯曲。脚本家のスランプをベースに、劇中劇から、さらに劇中劇へと展開するストーリーだが、なにぶん観たのがかなり前なので(調べたら2001年のもののようだ。その後2006年に再演され、さらに映画化もされていた)話の細かいことはすっかり忘れてしまっていて、ただ入れ子のような構造になっていたことだけが共通点なだけなのだが、今回の公演でこのような相当に古い自身の観劇体験が喚起されたことは、ちょっと刺さる出来事でもあった。

 演劇的な、それも王道やメジャーといった雰囲気とは一線を画した、しかしアングラ的でもない、まさに「あのころ」の空気を勝手に感じた公演(口演)だった。落語という表現の可能性が、表現する側のみならず、受け手の側にとっても無限なのだということを確認できた良い経験であった。

2018年5月28日月曜日

20180526 新宿末廣亭5月下席

昼の部 途中から
ボンボンブラザーズ曲芸
三遊亭円輔
中入り
瀧川鯉八
京太 ゆめ子漫才
三遊亭遊吉粗忽の釘
三笑亭夢太朗
やなぎ南玉曲ごま
春雨や雷蔵強情灸
夜の部 中入りまで
三遊亭馬ん次手紙無筆
桂竹千代反対俥
マグナム小林バイオリン
桂笹丸看板のピン
三笑亭可竜桃太郎
青年団コント
三遊亭萬橘蝦蟇の油
三遊亭春馬読書の時間
北見伸晃奇術
山遊亭金太郎大安売り
神田松鯉扇の的
 この日のお目当ては、萬橘さん。間に合えば談幸さんもと思っていたのだが間に合わなかった。結局代演になっていたのだが。あとはマグナムさん。そして、松之丞さんの代演で鯉八さんはラッキー。昼の部は前から2列目に案内してもらい、やった!と思ったのだが、見上げる姿勢が少々辛く、夜の部は少し後ろ(6列目くらい?)へ移動。間近でチャンス鯉八!を見られたのは嬉しかった。
 萬橘さんのヨッパライはすごかった。やっていることはザ・ヨッパライな感じのことなんだと思うのだが、なんというか唯一無二感が漂っていて、終わった後もしばらく笑いが止まらなかった。本当にあの可笑しさは一体全体なんなんだろう。完全に持って行かれた、と思った。
 今回もまた演目がいくつか思い出せない。またもし思い出したら編集したいと思う。

追記20180529)金太郎さんは「三遊亭」としていましたが、「山遊亭」でしたので直しました。例のごとく独自のツボにはまって笑っていたら「まだ笑うのは早い!」といただきました。また、サゲで「大安売り」まで言ってなかったけれど、内容は大安売りだったと思うので、このままにしておきます。

2018年5月18日金曜日

20180518 落語ブーム

 いつも聞いているポッドキャスト番組「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」では、数年前からしばしば、現在は落語ブームなのか否か、という議論がされている。『渋谷らくごのポッドキャスト「まくら」』の第118回を聞いていたら、冒頭でサンキュータツオさんが、落語ブームいわば特需はあと2年くらいは続くであろうから、そのあいだにムーブメントを起こしていきたい、と言っているのを聞いて、ちょっと心がざわついてしまった。
 いま落語が「ブーム」というのであれば、必ずいつかは去っていく。だが、ブームで終わらせないことが、はたして必要なのだろうか、と思っている。落語ファンという立場からいえば、ムーブメントに乗ってお客さんが増えすぎるということは、単純に考えると、観られる機会が減ってしまうということになるので、手放しで歓迎する気にはとてもなれない。極端な話だが、寄席で札止めが出る事態にもなっているらしい。しかし逆に、ほとんど客のいない落語会とか、そんなのは嫌だ。嫌だし、第一それでは維持できない。ブームにのって程よく客が増え、突然誰もいなくなるような事態は回避されるくらいでキープされるのがちょうどいい。全くわがままな話である。
 もし2年後にブームが去っていたとして、自分はいまと同じペースで、スタンスで、落語を観に出かけているだろうか、と考えたら、なんだかとても寂しい気持ちになった。これがおそらく、さっきの心のざわつきの正体だ。すべての物事は流れつづけ変わりつづけるのが常だということは、アタマではわかっていても、いずれ来るその変化にネガティブな部分を感じとってしまえば、やはり感傷的になってしまうのだ。

 しかし、これまで、距離やつきあい方は変化してきたが、落語はいつも身近にあった。テレビで見て大笑いしていた枝雀や文珍さん、これも、テレビで見て大好きだった円丈さん。親に連れられていったデパートでの若手の落語会。はじめて聞いたポッドキャスト番組は、「いーふろん亭ぽっど寄席」。そうそう「味園落語研究会ポッドキャスト」もあった。だからきっと大丈夫だ。これからも私は落語を忘れない。だろう。と思う

2018年5月14日月曜日

20180512 成城超成金ぜ〜んぶネタおろし! 第3回

成城ホール
昼の部 13:00
三遊亭小笑寄合酒
神田松之丞黒田武士
昔昔亭A太郎明烏
柳亭小痴楽権助提灯
春風亭昇也四段目
春風亭柳若妾馬
夜の部 18:00
桂宮治悋気の独楽
桂伸三笠碁
春風亭昇々宿屋の富
瀧川鯉八青菜
笑福亭羽光私小説落語~思い出のプリクラ編~
 成金メンバー全員まとめてみられるなんて!しかもチケットを昼夜通しで買うと少しお得!ということで、わりと勢いで購入してしまい、正直一日中はちょっとしんどいな、と不安であったのだが、結果「超たのしかった」。客層でいうと、昼の部若い人多い、夜の部マニアックな人多そう、であった。昼の部は、隣に座った男性がことあるごとに両の手をやや大げさに打ちつつ爆笑していて、楽しんでるからまあいいんだけど少々違和感をおぼえた。笑うとこなんてそれぞれ自由だし、私も誰も笑ってないとこで声に出して笑ったりするので、なんで違和感だったのだろうとも思うが、そこまでゲラやったらここ絶対笑うやろ!ってとこで「シーン」だったりしたからかな。あと大げさな感じがしたのと、普段いないタイプだったからかな。おっと隣の客で引っ張ってしまった。まあいいんだけどと言っておきながら、よくないっていうわけだ。
 昼の部で心に残ったのは、まずA太郎さん。全く存じ上げなかったので先入観がなかったせいもあるのだろうか。めっちゃおもしろかった。落語もおもしろいし、それ以外も。それから柳若さんがすごかった。笑わして泣かして、さいご都々逸で「なんちゃら」ってズルいわ。もう。

 夜の部は、やっぱり鯉八さんが好き。昨日オットに鯉八さんに似てるって言われた。やったー!あと、お初で伸三さん。派手さはないけれど、すっと引き寄せられてしまう。なにか磁力のようなものを持っている人だと思う。羽光さんも全く存じ上げない方であった。釈台(見台)が出てきたので、おや、と思っていたら、上方だった。関西イントネーションが心地よい。上方びいきとか言っている割に、知らなかったんだが。余裕ができたら研究しよう。

20240928 もっと!新ニッポンの話芸スピンオフvol.4

 内幸町ホール 19:00開演 立川こしら 鈴々舎馬るこ 広瀬和生(トークのみ) ゲスト:柳亭信楽 ナツノカモ 信楽…お馬さん ナツノカモ…最後の夢 こしら…高田馬場 仲入り 馬るこ…怪談長短 アフタートーク  「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」を聴いていると2倍、いや100倍楽...