2018年5月18日金曜日

20180518 落語ブーム

 いつも聞いているポッドキャスト番組「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」では、数年前からしばしば、現在は落語ブームなのか否か、という議論がされている。『渋谷らくごのポッドキャスト「まくら」』の第118回を聞いていたら、冒頭でサンキュータツオさんが、落語ブームいわば特需はあと2年くらいは続くであろうから、そのあいだにムーブメントを起こしていきたい、と言っているのを聞いて、ちょっと心がざわついてしまった。
 いま落語が「ブーム」というのであれば、必ずいつかは去っていく。だが、ブームで終わらせないことが、はたして必要なのだろうか、と思っている。落語ファンという立場からいえば、ムーブメントに乗ってお客さんが増えすぎるということは、単純に考えると、観られる機会が減ってしまうということになるので、手放しで歓迎する気にはとてもなれない。極端な話だが、寄席で札止めが出る事態にもなっているらしい。しかし逆に、ほとんど客のいない落語会とか、そんなのは嫌だ。嫌だし、第一それでは維持できない。ブームにのって程よく客が増え、突然誰もいなくなるような事態は回避されるくらいでキープされるのがちょうどいい。全くわがままな話である。
 もし2年後にブームが去っていたとして、自分はいまと同じペースで、スタンスで、落語を観に出かけているだろうか、と考えたら、なんだかとても寂しい気持ちになった。これがおそらく、さっきの心のざわつきの正体だ。すべての物事は流れつづけ変わりつづけるのが常だということは、アタマではわかっていても、いずれ来るその変化にネガティブな部分を感じとってしまえば、やはり感傷的になってしまうのだ。

 しかし、これまで、距離やつきあい方は変化してきたが、落語はいつも身近にあった。テレビで見て大笑いしていた枝雀や文珍さん、これも、テレビで見て大好きだった円丈さん。親に連れられていったデパートでの若手の落語会。はじめて聞いたポッドキャスト番組は、「いーふろん亭ぽっど寄席」。そうそう「味園落語研究会ポッドキャスト」もあった。だからきっと大丈夫だ。これからも私は落語を忘れない。だろう。と思う

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