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2019年8月25日日曜日

20190824 広瀬杯学生落語選抜大会 in Shizuoka

島田市金谷生きがいセンター 夢づくり会館 大ホール 12:30〜

【一回戦】
<第1試合>
六松亭柴助(ろくしょうてい しばすけ)九州大学3年…パンティーこわい
ぷりん亭芽りん(ぷりんてい めりん)神戸女学院大学2年…四人癖 JK ver.
ながら家走太郎(ながらや らんたろう)岐阜大学院2年…熊の皮
<第2試合>
立の家喜天烈(たつのや きてれつ)立命館大学3回生…片棒
恋せ家おと女(こいせや おとめ)東京経済大学4年…権助提灯
金香亭三色(こんこうてい みしき)二松學舎大学3年…死神
<第3試合>
神類亭爆笑仙人(じんるいてい ばくしょうせんにん)福岡大学3年…まくら?火垂るの墓?
いかれ亭乱痴気(いかれてい らんちき)桜美林大学4年…瓢箪長屋
立命亭写楽斎(りつめいてい しゃらくさい)立命館大学2回生…天災
<第4試合>
立命亭鯛團(りつめいてい だいまる)立命館大学2回生…猫魔寺
二松亭桜二郎(にしょうてい おうじろう)二松學舎大学4年…天狗裁き
富士見亭りこ一(ふじみてい りこぴん)法政大学3年…茶の湯
【準決勝】
<第5試合>
ぷりん亭芽りん…弟子インターナショナル
恋せ家おと女…if芝浜
<第6試合>
立命亭写楽斎…崇徳院
二松亭桜二郎…まんじゅうこわい
【三位決定戦】
<第7試合>
恋せ家おと女…紙入れ
立命亭写楽斎…阿弥陀池
【決勝】
<第8試合>
ぷりん亭芽りん…じゅげむ
二松亭桜二郎…七段目

審査員
広瀬和生、月亭遊方、桂文治、奥山景布子、中島泰貴
司会
鈴々舎馬るこ

 昨年まで岐阜で行われていた「てんしき杯」のあとを継いで、今年1回だけという限定企画で行われた広瀬杯に行ってきた。ときどき沼津の知人を訪ねることがあり、東海道線の「島田行き」というものの存在は認識していたので、島田なら行きやすそうじゃん!少なくとも岐阜よりは近いし、と思って行ってみたら結構遠かった。静岡県は東西に長い。その長さ、なめたらあかん。
 出場者の選抜については、関東4名、関西4名、東海2名、九州2名を学生主体で選出し、12名を決定。関東・関西ブロックは予選を行い選出、東海ブロック、九州ブロックについては公に予選のようなものはなかった様子。最終的に東海ブロックのエントリーが1名だったため、母数の多い関東に1名分枠を移す形となっていた。(参考:https://logimono.com/rakugo/2019/07/02/東海・九州地区のトーナメント出場者決定!/)
 試合開始前に出場者の紹介があったのだが、1名がまだ会場へ向かっている途中で到着しておらず、出番に間に合わなければ失格という。いかにも落語、で出来過ぎなくらい。第1試合のトップバッター柴助さん、のっけから強烈なパンチを繰り出してきた。この後、演者も審査員も「自分もパンティーって言いたい」ムーヴメントが最後まで続くという。柴助、おそろしい子!芽りんさん、はじめて聞いた噺だったのでちょっとその巧さが瞬間はわからなかったけれど、古典落語だということがわかると、なるほどな!と。走太郎さん、すごくチャーミングで陽性の空気を醸し出していて好感をもった。第1試合の勝者は芽りんさん。
 第2試合は全員古典だったわけだがこれがまたそれぞれ本当によく考えられている感じがして、ものすごく楽しい。喜天烈さんのギャグを散りばめた片棒は、ホント大学生なのかなってくらい上手だし、三色さんの死神も、途中独自の展開などが入っていてなかなかやるな、と思った。そして勝者となったおと女さん、強烈なキャラづくりが功を奏していた。おかしすぎて、思い出してまた笑ってしまいそう。
 そして波乱含みの第3試合へ。到着の遅れた爆笑仙人さんはじめ、間違えて別人のめくりを持って来ちゃった乱痴気さん。おもしろすぎる。そんな中フツーさアピールの写楽斎さん。爆笑仙人さんは、ちょっとヒリヒリする場面があったけど、きっと彼はそうまでしても言いたかった何かがあったんだろうな、などと想像を巡らせる。ちょっと空気が悪くなってしまい、それを立て直そうとした乱痴気さん、大奮闘したせいかハプニングが。勝者の写楽斎さん、テンポが心地よくてすごく聞きやすく、噺に引き込まれた。
 つづく第4試合、鯛團さんの猫魔寺、はじめて聞いた噺だったけれどサゲはオリジナルだったんだろうか。桜二郎さん、なんて達者なんだ!笑いもセンスがよくて玄人はだし。つづくりこ一さんも達者だしサラッとしてて格好いいし、ちゃんと笑わせてくれる。ここでの勝者は桜二郎さん。
 準決勝へと進み、12人中勝ち残ったのは4人。楽しすぎるこの会も終わりが見えて来ちゃって、早くもなんだか少し寂しい気持ちになる。芽りんvsおと女の戦いは、芽りんさんの勝利。弟子インターナショナル、めちゃくちゃおもしろいからブルーレイディスク発売されたらみんな買って見たらいいと思う。if芝浜もめちゃくちゃいいと思ったんだけどな。勝負の世界は厳しい。写楽斎さんの崇徳院は大胆にカットして演じたことによって話の流れがわかりやすくてとても良かった。折り込んで来たギャグも最高。桜二郎さんは、この日はここが頂点だったのかな、と後から思ったりもするけれど、まくらもちゃんと繋がっていて素晴らしいなと。そして3位決定戦、さすがに3席目ともなると疲れが見えて来た感じもしたが、おと女さん写楽斎さん共に独自の工夫が光っていてステキだった。
 そして決勝、芽りんvs桜二郎。優勝は芽りんさん。どちらも最後まで全力投球で素晴らしい口演だった。そして勝者発表のあの瞬間、思い出すと泣いちゃいそうである。芽りんさん、おめでとう!
 学生落語選手権ってどんなもんなんだろう、行って見たいな、と思っていたらてんしき杯中止、それを受けて今回の開催で、関係者や出場者は本当に色々苦労があっただろうと察する。エントリーから選抜、そして広瀬杯本選へという設定に不満のある向きもあったのかもしれない。しかし最終的にこうしてあの場所に立ち会うことができてうれしかったし、他の人々もそうだったろうと思う。
 勝者を決めるというコンセプトなので仕方がないんだけど、甲乙つけがたいってやつで全員本当に面白いし達者で、何より全力で楽しませてくれる。そして試合ごとに、審査員の先生方の講評を聞けるのが楽しい。来年は東京で開催されるそうなので、誰かここを見ている人で興味を持った人が東京近郊にいたら、ぜひ会場へ足を運んでみてほしい。
 そして、やっぱり落語って演者に会いに行ってるんだな、ということなど改めて感じる。学生だとかプロだとか、そういう背景をなしにしても、演者として身を呈して、己をさらけ出して表現というものをして他者を楽しませる人は本当に貴重だし有難い存在だ。だから私はそういうすべての表現者を、ジャンルとか年齢とか経験とか関係なく、全員リスペクトしています、本当に。最後になりましたが、この度は、こんなステキな会を開催してくださって本当にありがとうございました!明宝ハム、食べたい!

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