北鎌倉 円覚寺山内 佛日庵
プロデュース・司会 植竹公和
13:30〜
立川吉笑…急がば回れ
三遊亭円丈…グリコ少年
仲入り
瀧川鯉八…新日本風土記
三遊亭円丈…藪椿の陰で
あいにくの空模様で、雨が降ったり止んだり。前日まで晴れの予報だったように思うのだが。どこぞの屋外で食べようと予約してあった光泉のいなり寿司は、結局食べずじまいで持ち帰ることに。
円覚寺のなかには小さなお寺がいくつもあるのだそうで、その小さいお寺の集合体が円覚寺ということらしい。そしてその話をしてくれた和尚さんは「えんがくじ」と発していた。私は今まで「えんかくじ」って言っていたけれど、ちがうのかー。
子どもの頃におそらくテレビで見て、メガネの人はおもしろい、という指針のきっかけになったのが円丈さんだったのではないかと私はニラんでいるのだが、そんな風に心の片隅でずっと想い続けていたあの人に、ようやく会えるというわけなのだ。
吉笑さんのまくら。円丈師匠とはつい先日もご一緒されたということで、師匠の著書を研究された際のお話。いかに昔の師匠がムチャクチャやっていたか、というお話であったのだが、なんというか、そのムチャクチャさの中にも説明不能な感じの筋が通ってる感があって、私は円丈さんのそういうところが好きだったのかもしれないな、と思った。そして上がった円丈さん。今もムチャクチャやってる感じはもちろん健在で、本当にステキでした。「〇〇なんだっつーの!」とか「ばかやろこのやろ!」とか、言葉のチョイスが椎名誠っぽいんだな。時代なんだろうか。
この日はめずらしく両親と一緒で、たぶん両親ともに鯉八さんはお初だったと思うのだが、「チャオ」で母がややウケしていて、我が親ながらなかなかいい感性をしておるな、と思った次第。ちなみにこの母、開演前に、入場時に配られたチラシを見つつ「この人わたし知ってるわ!この人まだ生きてんのん?なぁ?」とこの日の公演のチラシの円丈さんを指差し、とてもよく通る関西弁でのたまっていたのであった。めでたし。
2018年11月5日月曜日
20181103 西新宿ぶら〜り寄席 第12回ピンク落語会
ミュージック・テイト西新宿
14:00〜
桂ぽんぽ娘…もしも願いが叶うなら☆
林家木りん…たいこ腹
仲入り
桂ぽんぽ娘…先っぽだけ
ぽんぽ娘さん初体験。大分前(1〜2年?)こはるさんの会で、ぴっかり☆さんとぽんぽ娘さんとご一緒された時の話をされていて、それ以来ずっと気になっていた。上方のエロい話しかしない姉さんがいて…という感じだったのだが、「しかしない」ってどういうこと?下ネタ交えるんじゃなくて?とめちゃくちゃ気になってしまったのであった。後日動画を検索してみると、本当にアタマからハシまでエロしかない!すごい。なんて清々しい人なんだ!と感動し、ぽんぽ娘さんは結構東京界隈にもいらしているのだが、なかなか機会をモノにすることが出来ず、この度ようやく満を持しての邂逅となったのであった。
イケメン落語家として有名な、ゲストの木りんさんもお初。ミッチーのライブに影響されたとのことで、なんとあの小規模な会場でコールアンドレスポンスを要求。なかなかムチャをするイケメンであった。おもしろすぎる。ちょっとオネエな雰囲気も素敵である。本人曰くオネエではないそうだが、たいこ腹の主な登場人物二人ともが、なんだかおカマっぽく見えてくる。妙な色っぽさの二人に意外なツボを突かれてしまった。針だけに。
その後、この木りんさんを受けて、なんとぽんぽ娘さんもコールアンドレスポンスを要求。しかも練習あり。本番笑ってしまってうまく言えなかったのがくやしい。落語のほうはというと、演目どおり下ネタベースなのは明白なんであるが、ちゃんとストーリーも面白くて、新作落語としても楽しめる内容なのだ。カッコいいからみんなにも見てほしいけど、下ネタ嫌いな人とかいるかもしれないからな…っていうこの感じがまたいいのかもしれない。
終演後お見送りをされていたので、後ろから攻めてツーショットをお願いしたら快く応じてくださり、握手もしてもらう。落語会で演者さんにこのようなことを求めたのは初めてだったためすっかり舞い上がってしまい、このあと一日様子がおかしい人として過ごすこととなったのであった。ありがとうございました。
14:00〜
桂ぽんぽ娘…もしも願いが叶うなら☆
林家木りん…たいこ腹
仲入り
桂ぽんぽ娘…先っぽだけ
ぽんぽ娘さん初体験。大分前(1〜2年?)こはるさんの会で、ぴっかり☆さんとぽんぽ娘さんとご一緒された時の話をされていて、それ以来ずっと気になっていた。上方のエロい話しかしない姉さんがいて…という感じだったのだが、「しかしない」ってどういうこと?下ネタ交えるんじゃなくて?とめちゃくちゃ気になってしまったのであった。後日動画を検索してみると、本当にアタマからハシまでエロしかない!すごい。なんて清々しい人なんだ!と感動し、ぽんぽ娘さんは結構東京界隈にもいらしているのだが、なかなか機会をモノにすることが出来ず、この度ようやく満を持しての邂逅となったのであった。
イケメン落語家として有名な、ゲストの木りんさんもお初。ミッチーのライブに影響されたとのことで、なんとあの小規模な会場でコールアンドレスポンスを要求。なかなかムチャをするイケメンであった。おもしろすぎる。ちょっとオネエな雰囲気も素敵である。本人曰くオネエではないそうだが、たいこ腹の主な登場人物二人ともが、なんだかおカマっぽく見えてくる。妙な色っぽさの二人に意外なツボを突かれてしまった。針だけに。
その後、この木りんさんを受けて、なんとぽんぽ娘さんもコールアンドレスポンスを要求。しかも練習あり。本番笑ってしまってうまく言えなかったのがくやしい。落語のほうはというと、演目どおり下ネタベースなのは明白なんであるが、ちゃんとストーリーも面白くて、新作落語としても楽しめる内容なのだ。カッコいいからみんなにも見てほしいけど、下ネタ嫌いな人とかいるかもしれないからな…っていうこの感じがまたいいのかもしれない。
終演後お見送りをされていたので、後ろから攻めてツーショットをお願いしたら快く応じてくださり、握手もしてもらう。落語会で演者さんにこのようなことを求めたのは初めてだったためすっかり舞い上がってしまい、このあと一日様子がおかしい人として過ごすこととなったのであった。ありがとうございました。
2018年10月27日土曜日
20181026 立川かしめ前座総決算 二つ目イクアリテ
横浜にぎわい座 19:30〜
まんじゅうこわい
動物園
仲入り
金明竹
俵星玄蕃
講評…志らく こしら
二つ目昇進をかけた、いわゆるトライアル興行。落語3席と歌謡浪曲「俵星玄蕃」を披露することによって、故談志が二つ目昇進の条件として課していた、歌舞音曲、講談、浪曲を身につけるという課題をこなしたとみなされるというものだそう。結果は、二つ目内定とのこと。いやはやおめでたい。
おみやげやスポンサーからのプレゼントなどとサービス満点で、パフォーマンス以外のところも細心のおもてなしをしてくださったようで、少々申し訳ない気すらしてしまう。
まずは、まんじゅうこわい。少々毒のあるアレンジを入れる事で、オリジナリティを出している。動物園は、志らく師の評価はよくなかったが、型をはみ出していく手法としてはたいへんにおもしろいし、既存のものを壊すチャレンジ精神みたいなものは、とても好きだ。金明竹、志らく師もおもしろかったと言っていた。共通して感じるのはかしめさんって意外と黒い部分を持った人なのかも、ということ。ふだんの明るさとは打って変わって、黒さのある落語をやる人、っていう路線もカッコいいかも。
俵星玄蕃では、まさかのサプライズもあり、ただ歌うだけではもたないという判断によるものらしいが、まったく隅から隅まで気を使って準備がされており、客を気持ちよくさせるということについても追及された会であったことが伺える。
志らく師匠としては、伝統的なものを求める客にはウケないであろうという評であったが、私は、そういった部分は他の人に任せておいて、彼は彼のいいと思うものを追求していったらいいと思った。こしら師匠もおそらく、初期は型など何も気にせずに独自のやり方を素直に表出して人気の出た人であろうし、さらにその上で、最近ではいわゆる古典のスタイルも尊重した表現をされているように思われるので、辿る道はそれぞれであってもいいのではないかと思うのだ。何よりも本人が楽しんでいることが大切だと考えるし、なにしろまだまだ先は長いのだ。いろんなことをおもしろがっている表現者であってほしいと思うし、またそれをおもしろがれる客であり続けたいと、思いを新たにした夜であった。
まんじゅうこわい
動物園
仲入り
金明竹
俵星玄蕃
講評…志らく こしら
二つ目昇進をかけた、いわゆるトライアル興行。落語3席と歌謡浪曲「俵星玄蕃」を披露することによって、故談志が二つ目昇進の条件として課していた、歌舞音曲、講談、浪曲を身につけるという課題をこなしたとみなされるというものだそう。結果は、二つ目内定とのこと。いやはやおめでたい。
おみやげやスポンサーからのプレゼントなどとサービス満点で、パフォーマンス以外のところも細心のおもてなしをしてくださったようで、少々申し訳ない気すらしてしまう。
まずは、まんじゅうこわい。少々毒のあるアレンジを入れる事で、オリジナリティを出している。動物園は、志らく師の評価はよくなかったが、型をはみ出していく手法としてはたいへんにおもしろいし、既存のものを壊すチャレンジ精神みたいなものは、とても好きだ。金明竹、志らく師もおもしろかったと言っていた。共通して感じるのはかしめさんって意外と黒い部分を持った人なのかも、ということ。ふだんの明るさとは打って変わって、黒さのある落語をやる人、っていう路線もカッコいいかも。
俵星玄蕃では、まさかのサプライズもあり、ただ歌うだけではもたないという判断によるものらしいが、まったく隅から隅まで気を使って準備がされており、客を気持ちよくさせるということについても追及された会であったことが伺える。
志らく師匠としては、伝統的なものを求める客にはウケないであろうという評であったが、私は、そういった部分は他の人に任せておいて、彼は彼のいいと思うものを追求していったらいいと思った。こしら師匠もおそらく、初期は型など何も気にせずに独自のやり方を素直に表出して人気の出た人であろうし、さらにその上で、最近ではいわゆる古典のスタイルも尊重した表現をされているように思われるので、辿る道はそれぞれであってもいいのではないかと思うのだ。何よりも本人が楽しんでいることが大切だと考えるし、なにしろまだまだ先は長いのだ。いろんなことをおもしろがっている表現者であってほしいと思うし、またそれをおもしろがれる客であり続けたいと、思いを新たにした夜であった。
2018年10月24日水曜日
20181023 三遊亭萬橘独演会 vol. 3「10月の萬橘…」
内幸町ホール 19:00〜
手紙無筆…まん坊
洒落番頭…萬橘
湯屋番…萬橘
仲入り
紺屋高尾…萬橘
初めての会場。スマートフォンの地図アプリを見ながら探していたら、意外なところに入り口があり通り過ぎそうになる。地下の会場で、私が使っているキャリアの電波は届かない。ホールはまだ新しい感じで快適だが、前から2列目だった今回は少し見づらいと感じられた。
まん坊さんは、見るたびに萬橘師匠に似てくる気がする。この日は、笑うポイントのもっていきかたとかが、似てる!と思った。洒落番頭は初めて聞いたけれど、あの、きたきた!っていうボケどころが、寄せては返す波のごとく何度もやってくるのが本当におかしい。そして湯屋番のインパクトが、ものすごい。あの気ぃ狂ってる感じが、本当にもう大好きだ。この場合の「気ぃ狂ってる」という表現は、「狂気の」とか「気狂いじみた」などではなく、「気ぃ狂ってんなホンマw」という書き方が、まことににぴったりとくるのである。紺屋高尾の久蔵さんの狂いっぷりもステキだったのだけれど、若旦那のあの狂いっぷりは本当にヤバかった。
萬橘さんが何を演ってもステキに見えてしまうのは、登場人物のすべてに萬橘さん本人のフィルターがかかっていることが、ちゃんと感じられるからなのではないだろうか。「新ニッポンの話芸」のポッドキャスト第313回【萬橘師匠の落語】における、こしら師匠の評にあった、噺をつくるのに時間がかかるであろう、という分析は、つまり登場人物一人一人に萬橘さんならではの解釈を加えた上で演じられているから、ということになるだろう。
演者が表現した事柄から観客が受け取っているのは、表面的に表れた事柄のみではなく、演者の存在そのものがまずその背景にあるという事込みの情報であって、そういう意味で、何が表現されたかよりも、その人そのものが表現されたのかどうか、という点に、実は私たちは何よりも注目しているのかもしれない。
手紙無筆…まん坊
洒落番頭…萬橘
湯屋番…萬橘
仲入り
紺屋高尾…萬橘
初めての会場。スマートフォンの地図アプリを見ながら探していたら、意外なところに入り口があり通り過ぎそうになる。地下の会場で、私が使っているキャリアの電波は届かない。ホールはまだ新しい感じで快適だが、前から2列目だった今回は少し見づらいと感じられた。
まん坊さんは、見るたびに萬橘師匠に似てくる気がする。この日は、笑うポイントのもっていきかたとかが、似てる!と思った。洒落番頭は初めて聞いたけれど、あの、きたきた!っていうボケどころが、寄せては返す波のごとく何度もやってくるのが本当におかしい。そして湯屋番のインパクトが、ものすごい。あの気ぃ狂ってる感じが、本当にもう大好きだ。この場合の「気ぃ狂ってる」という表現は、「狂気の」とか「気狂いじみた」などではなく、「気ぃ狂ってんなホンマw」という書き方が、まことににぴったりとくるのである。紺屋高尾の久蔵さんの狂いっぷりもステキだったのだけれど、若旦那のあの狂いっぷりは本当にヤバかった。
萬橘さんが何を演ってもステキに見えてしまうのは、登場人物のすべてに萬橘さん本人のフィルターがかかっていることが、ちゃんと感じられるからなのではないだろうか。「新ニッポンの話芸」のポッドキャスト第313回【萬橘師匠の落語】における、こしら師匠の評にあった、噺をつくるのに時間がかかるであろう、という分析は、つまり登場人物一人一人に萬橘さんならではの解釈を加えた上で演じられているから、ということになるだろう。
演者が表現した事柄から観客が受け取っているのは、表面的に表れた事柄のみではなく、演者の存在そのものがまずその背景にあるという事込みの情報であって、そういう意味で、何が表現されたかよりも、その人そのものが表現されたのかどうか、という点に、実は私たちは何よりも注目しているのかもしれない。
2018年10月21日日曜日
20181020 浅草演芸ホール 10月中席
<昼の部>
前座 三遊亭かつを…子ほめ
三遊亭伊織…転失気
柳家さん助…手紙無筆
一風・千風…漫才
柳家小せん…鷺とり
柳亭燕路…小言念仏
アサダ二世…マジック
柳家喬之助…宮戸川
林家しん平…(ウルトラマンのはなし)
丸山おさむ…声帯模写
桂文楽…権兵衛だぬき
古今亭菊千代…ふぐ鍋
江戸家小猫…ものまね
鈴々舎馬風…(床屋のはなし〜リングアナのはなし〜談志の思い出)
仲入り
真打昇進披露口上
林家正楽…紙切り
三遊亭吉窓…大安売り
林家種平…お忘れ物承り所
柳家小さん…家見舞い(たぶん)
翁家社中…曲芸
古今亭駒子…惚れ薬、吉田くんと受付嬢
<夜の部>
前座 春風亭きいち…やかん
春風亭一左…浮世床
春風亭三朝…代脈
ジキジキ…音曲漫談
隅田川馬石…ざるや
林家ひろ木…熊の皮
林家楽一…紙切り
三遊亭白鳥…実録・鶴の恩返し
古今亭菊春…親子酒
柳家小菊…粋曲
五街道雲助…置泥
仲入り
金原亭馬玉…紙入れ
春風亭勢朝…紀州
ぺぺ桜井…ギター漫談
入船亭扇辰…悋気の独楽
柳家はん治…妻の旅行
鏡味仙三郎社中…曲芸
春風亭一之輔…笠碁
事前情報にて、馬風師匠、白鳥さん、雲助さん、扇辰さん、はん治さんなどお目当てに、昼夜通しに挑戦。こんなにいいお天気の日に寄席にこもっているのも、ちょっとどうかなぁなんて思いながら。がんこ餅(たくさん)とみかん(6つ)を用意して準備万端。開演10分前くらいに入場すると、すでに1階席は団体予約席で相当数を占められており、ほぼ満席な感じなので2階へ。2列目は中座もしやすいので、なかなかいいということがわかった。夜席は念願の1階席へ移動。あたりまえだが全然見え方が違う。漂うレトロな空気感のせいだろうか、昔テレビで見た演芸番組の画面を切り取って再現したような感覚。
さん助さん、お初。めちゃくちゃ笑った。小せんさんの鷺とりもおかしかった。程よいテンポにのっかって気持ちいい。つづく燕路さんの小言念仏もめちゃくちゃおかしい。ここでなぜかまた、自分が子供だった頃のイメージがよぎる。しん平さんはここ最近よく見るけれど、大人も子供も楽しい感じなんだなぁと改めて。この日の馬風師匠はとりとめない感じだったかな。下ネタは入ってたけど。小さん師匠…ごめんなさい寝てました…。そして文楽師匠、狸の頭を刈る様子がたまらん。しあわせ。
おまちかね新真打駒子さん。お初だったけれど、そして初めは「?」となったけれど、なんだこれ楽しい!新作中心の方なのだろうか。演題は不明だが、前半はギンギラボーイとラブラブガールで、後半は吉田とか西村とか出てきて、めちゃくちゃ笑う。昼の部終演で席を立った後も、しばらくニヤけてしまうおかしさだった。
夜の部、ジキジキのあとくらいからかな、出囃子で手拍子が。楽しい。ひろ木さん、これまで存じ上げなかったが、これはこれは大変なものを見てしまった。木久扇師匠のお弟子さんとのことなので、なおさらである。なんともいえないあのとぼけた雰囲気は、計算ずくなのか天然なのか?と思わせてしまうところがすでに計算なのか?…とても気になる。さらに寄席用なのか常にああなのか。あぁ気になる。まずは木久扇師匠から掘り下げたくなるが、これまた思うツボってやつなんだろうか。
前座 三遊亭かつを…子ほめ
三遊亭伊織…転失気
柳家さん助…手紙無筆
一風・千風…漫才
柳家小せん…鷺とり
柳亭燕路…小言念仏
アサダ二世…マジック
柳家喬之助…宮戸川
林家しん平…(ウルトラマンのはなし)
丸山おさむ…声帯模写
桂文楽…権兵衛だぬき
古今亭菊千代…ふぐ鍋
江戸家小猫…ものまね
鈴々舎馬風…(床屋のはなし〜リングアナのはなし〜談志の思い出)
仲入り
真打昇進披露口上
林家正楽…紙切り
三遊亭吉窓…大安売り
林家種平…お忘れ物承り所
柳家小さん…家見舞い(たぶん)
翁家社中…曲芸
古今亭駒子…惚れ薬、吉田くんと受付嬢
<夜の部>
前座 春風亭きいち…やかん
春風亭一左…浮世床
春風亭三朝…代脈
ジキジキ…音曲漫談
隅田川馬石…ざるや
林家ひろ木…熊の皮
林家楽一…紙切り
三遊亭白鳥…実録・鶴の恩返し
古今亭菊春…親子酒
柳家小菊…粋曲
五街道雲助…置泥
仲入り
金原亭馬玉…紙入れ
春風亭勢朝…紀州
ぺぺ桜井…ギター漫談
入船亭扇辰…悋気の独楽
柳家はん治…妻の旅行
鏡味仙三郎社中…曲芸
春風亭一之輔…笠碁
事前情報にて、馬風師匠、白鳥さん、雲助さん、扇辰さん、はん治さんなどお目当てに、昼夜通しに挑戦。こんなにいいお天気の日に寄席にこもっているのも、ちょっとどうかなぁなんて思いながら。がんこ餅(たくさん)とみかん(6つ)を用意して準備万端。開演10分前くらいに入場すると、すでに1階席は団体予約席で相当数を占められており、ほぼ満席な感じなので2階へ。2列目は中座もしやすいので、なかなかいいということがわかった。夜席は念願の1階席へ移動。あたりまえだが全然見え方が違う。漂うレトロな空気感のせいだろうか、昔テレビで見た演芸番組の画面を切り取って再現したような感覚。
さん助さん、お初。めちゃくちゃ笑った。小せんさんの鷺とりもおかしかった。程よいテンポにのっかって気持ちいい。つづく燕路さんの小言念仏もめちゃくちゃおかしい。ここでなぜかまた、自分が子供だった頃のイメージがよぎる。しん平さんはここ最近よく見るけれど、大人も子供も楽しい感じなんだなぁと改めて。この日の馬風師匠はとりとめない感じだったかな。下ネタは入ってたけど。小さん師匠…ごめんなさい寝てました…。そして文楽師匠、狸の頭を刈る様子がたまらん。しあわせ。
おまちかね新真打駒子さん。お初だったけれど、そして初めは「?」となったけれど、なんだこれ楽しい!新作中心の方なのだろうか。演題は不明だが、前半はギンギラボーイとラブラブガールで、後半は吉田とか西村とか出てきて、めちゃくちゃ笑う。昼の部終演で席を立った後も、しばらくニヤけてしまうおかしさだった。
夜の部、ジキジキのあとくらいからかな、出囃子で手拍子が。楽しい。ひろ木さん、これまで存じ上げなかったが、これはこれは大変なものを見てしまった。木久扇師匠のお弟子さんとのことなので、なおさらである。なんともいえないあのとぼけた雰囲気は、計算ずくなのか天然なのか?と思わせてしまうところがすでに計算なのか?…とても気になる。さらに寄席用なのか常にああなのか。あぁ気になる。まずは木久扇師匠から掘り下げたくなるが、これまた思うツボってやつなんだろうか。
2018年10月14日日曜日
20181013 第7回立川こはる独演会
新宿文化センター小ホール 19:00〜
風呂敷
品川心中
〜仲入り
五貫裁き
第5回から1回空いて見に行くことができた。風邪を召されたとのことで調子が悪そう。ツイッターでは、次のターンへ向けての節目的な時期の会になると思う、とのことだったが、まぁ詳しいことは述べないがそういうことか、と。固定のお客さんも多くついている印象なので、こんなふうに温かく見守られながら歩んで行くのもいいものかも知れないな、と思う。
風呂敷と五貫裁きは、それぞれいつ誰のものを聞いたのか全く覚えていないが、そういえばなんか聞いたことがあるなぁ、という遠い遠い記憶が蘇る。どちらも子供の頃に聞いたのではないだろうかと思われる。品川心中は、先日(7/19)のこはる ぴっかり☆ 定例会で聞いたばかりだったが、少しそれより長いバージョンだったように感じる。
風呂敷は、単純におもしろい話だなぁという記憶だったのだが、五貫裁きのほうは、なんだかイヤな話だったなぁという感情が蘇ってきた。徳力屋の面々は、揃いも揃ってなんだかもう救いようのないイケズなのに、結局改心して成功するというところが、子供心にも納得がいかなかったのではあるまいか。
次回は12月27日とのこと。結構暮れも押し迫っている頃だが行けるだろうか。
2018年10月11日木曜日
20181010 談笑「落語外伝」 : 名作落語〜それまで・そのあと・スピンオフ〜
第6回 子別れ
成城ホール 19:00開演
出演: 立川談笑 広瀬和生(アフタートーク)
少し前に談笑さんの、あの破壊的にアホらしい落語を2つ(イラサリマケーとシシカバブ問答)見て改めて調べてみると、談笑師は自分のちょうど一世代くらい上の年齢だということがわかった。自分が10歳くらいだった時に周囲にいた20歳くらいのお兄さんお姉さんというものは、ちょうど働き始めたばかりだったり、大学生でバイトをしていたりして、金銭的に無力な子供であった自分の目には、80年代半ばのバブルと呼ばれる時代のせいもあったのだろうがメチャクチャ自由を謳歌しているように写った。あの時のあのキラキラした感じが突如フラッシュバックし、ノスタルジックな気分が押し寄せてきて、この人は是非目撃せねばと思い立ち、行ってきた次第である。
結果から述べると、アホらしさとの落差ということだけでは説明のつかない感動に浸ることができた。一夜明けた今も余韻が残っている。お金の話のラジオに出演されていること、吉笑さんの師匠であること、ぐらいしか知らない状態で、あのアホらしい落語しか聞いたことがないところへもってきて、全く方向性のちがう子別れというお題。もちろん笑う気で行ったわけではなかったが、感情面での準備は皆無の状態で臨んだのがよかったのだろうか、とにかく揺さぶられた。ものすごく身体のデカい人に両手で肩を掴まれて揺さぶられたような感覚。されたことないけど。あのガタイは伊達じゃないのだ。
本編とスピンオフの2つの噺を演るという構成で、そのあとに広瀬さんとのトークが入る。ここで今さっき見たばかりの落語について、本人による解説と広瀬さんの分析が聞けるという会になっている。見たばかりのものについて、直後にしかも本人からの解説が聞けるとは、なかなかニクい演出である。説明を聞いてみると、演者の意図を必ずしも自分が汲んでいたわけではなく、また伝えたかったことが必ずしも伝わっているわけでもなく、どちらかというと一見表出されていない演者の頭の中にあるディティールを開示してもらったような感じで、伝わりましたね、伝わりましたよ、という確認の場ではないというところが、いい意味での裏切りになっていて、二重にヤラレタな、というある種爽快な気分を味わうことができるのである。
自分が落語に何を求めているのか考えるとき、共有の一点に尽きると思っていたのだが、今回のアフタートークから得たものは、実は誰とも何も共有できていないのだという確認なのであった。演者の意図は伝わっておらず、観客の感情は一致せず、プロデューサーの分析も説明がなされないことには共有されない。時空を共にすることで生まれると思っていた感情の共有は幻想だった。表面化したものだけでは本当のことは何もわからない。けれど表象でしか判断できないのもまた事実だ。結局なにもわからずじまいなのが真実ということなのかもしれない。
成城ホール 19:00開演
出演: 立川談笑 広瀬和生(アフタートーク)
少し前に談笑さんの、あの破壊的にアホらしい落語を2つ(イラサリマケーとシシカバブ問答)見て改めて調べてみると、談笑師は自分のちょうど一世代くらい上の年齢だということがわかった。自分が10歳くらいだった時に周囲にいた20歳くらいのお兄さんお姉さんというものは、ちょうど働き始めたばかりだったり、大学生でバイトをしていたりして、金銭的に無力な子供であった自分の目には、80年代半ばのバブルと呼ばれる時代のせいもあったのだろうがメチャクチャ自由を謳歌しているように写った。あの時のあのキラキラした感じが突如フラッシュバックし、ノスタルジックな気分が押し寄せてきて、この人は是非目撃せねばと思い立ち、行ってきた次第である。
結果から述べると、アホらしさとの落差ということだけでは説明のつかない感動に浸ることができた。一夜明けた今も余韻が残っている。お金の話のラジオに出演されていること、吉笑さんの師匠であること、ぐらいしか知らない状態で、あのアホらしい落語しか聞いたことがないところへもってきて、全く方向性のちがう子別れというお題。もちろん笑う気で行ったわけではなかったが、感情面での準備は皆無の状態で臨んだのがよかったのだろうか、とにかく揺さぶられた。ものすごく身体のデカい人に両手で肩を掴まれて揺さぶられたような感覚。されたことないけど。あのガタイは伊達じゃないのだ。
本編とスピンオフの2つの噺を演るという構成で、そのあとに広瀬さんとのトークが入る。ここで今さっき見たばかりの落語について、本人による解説と広瀬さんの分析が聞けるという会になっている。見たばかりのものについて、直後にしかも本人からの解説が聞けるとは、なかなかニクい演出である。説明を聞いてみると、演者の意図を必ずしも自分が汲んでいたわけではなく、また伝えたかったことが必ずしも伝わっているわけでもなく、どちらかというと一見表出されていない演者の頭の中にあるディティールを開示してもらったような感じで、伝わりましたね、伝わりましたよ、という確認の場ではないというところが、いい意味での裏切りになっていて、二重にヤラレタな、というある種爽快な気分を味わうことができるのである。
自分が落語に何を求めているのか考えるとき、共有の一点に尽きると思っていたのだが、今回のアフタートークから得たものは、実は誰とも何も共有できていないのだという確認なのであった。演者の意図は伝わっておらず、観客の感情は一致せず、プロデューサーの分析も説明がなされないことには共有されない。時空を共にすることで生まれると思っていた感情の共有は幻想だった。表面化したものだけでは本当のことは何もわからない。けれど表象でしか判断できないのもまた事実だ。結局なにもわからずじまいなのが真実ということなのかもしれない。
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