2019年11月26日火曜日

20191124 三遊亭萬橘・瀧川鯉八 vol. 3

内幸町ホール 19:00〜

萬橘・鯉八…おしゃべり
萬橘…初音の鼓
鯉八…ならやま
仲入り
鯉八…科学の子
萬橘…井戸の茶碗

 これまで前座として務めていらした、萬橘さんの一番弟子のまん坊さんが11月1日より二ツ目昇進されたので、開口一番はナシで替わりにお二人のトークからの開演。萬橘さんは会の名前は「まんぱち」に決まったというが、鯉八さんによれば、名前はまだ無い、と。噛み合っているようないないような二人の不思議なやり取りが、なんだか癖になりそうないい味を出しています。
 今回特に際立ってに印象的だったのは鯉八さんの「ならやま」でしょうか。視点を変えれば物事が180度変わる、ということに加えて、相手の要望なんか汲むことなく、己の都合のみを押し込んでいく人物が象徴的に描かれます。ハタ迷惑な人といえばそれまでなんだけれど、自分はそういう摩擦を産むような行動をこの頃ちょっと避け過ぎなのかもしれないな、などと思わず反省してしまう。
 まったくリンクしない二人のスタイルや雰囲気が、お互いの存在を意に介さないようにも見えてそれでいて無視しているわけではなく、ちゃんと共存しているっていうのがすごいし、なんだかそれっていい関係だな、とちょっとほっこりする。無理して相手に合わせなくっても大丈夫だよ!って言ってくれている気がした夜でした。

20191118 第138回グリーンホール八起寄席

相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館) 多目的ホール 18:30〜

昔昔亭全太郎…やかん
三遊亭歌扇…鴻池の犬
瀧川鯉橋…富久
仲入り
桂小すみ…音曲・踊り(奴さん)
立川こしら…火焔太鼓

 ここ6回くらい続けて伺っているこの会、満を持してというかなんというか、ついにこの人が!ということで楽しみにしておりました。立川こしら師匠でございます。どこに入るんだろうと思っていたら、やはりというかなんというか、トリでした。一体どうなってしまうのか!?という一抹の不安をよそに、さすが、そこはハズさない見事な演じっぷりで楽しませていただきました。
 前座の全太郎さんはお初です。勢いがあってつい乗せられてしまいます。歌扇さんもお初でした。全太郎さんの勢いにもっていかれてしまうのでは…というのは要らぬ心配で、しっかりと噺の世界に入り込むことができました。前半のトリを飾るのは鯉橋師匠。淀みなく、テンポよく、時々挟む小ネタやご自身の師匠である鯉昇師のモノマネなどが飛び出したりと大サービス。当たりのくじは松の110番。
 最近個人的に赤丸急上昇中なのが小すみさん。声も素敵だし、三味線が抜群に上手い。一緒に口ずさんでいるお客さんもいらしたりして、なんだかお座敷にいるみたいでした。奴さんも素敵です。
 そしてトリのこしらさん登場です。軽めの(?)マクラをふって、落語みたいなものをお送りします、と言っていつものきっかけ「江戸っ子は…」(これもマクラなのかな?)から噺へ入ります。周囲の若干の戸惑いを感じながらも、もう勝手に爆笑してまいりました。めちゃくちゃウケてるお客さんと、「?」な感じのお客さんがミックスされて、時空が歪むような感覚を楽しんでまいりましたよ。アウェーな雰囲気のなか、無理やり押し切っていく感じっていうのは初めてだったので、これはこれで貴重な経験でした。終演後、こちらも大爆笑だった夫が、隣のお客さんから「たくさん笑ってくださったから、つられて笑ったわー」と言われていておかしかったです。

2019年11月11日月曜日

20191109 第227回ざま昼席落語会

ハーモニーホール座間 小ホール 14:00〜

柳亭市朗…出来心
桂小すみ…〜奴さん〜
柳亭市童…蒟蒻問答
仲入り
桂小すみ…たぬき
入船亭扇好…明烏

 前回の226回は台風接近のため中止、その前の225回は所用により伺えず。なかなか全参加は難しい。
 先日の寄席で小すみさんが素敵だったので楽しみにしていたのですが、前半では寄席根多の拡大版のような感じのものを、そして後半はたぬきを通しで。圧巻でした!たぬきのさわりの部分は橘之助さんのものを数回体験済みでしたが、今回は前編通しということでそれなりに長いものですが、全くダレるというようなことがなく、頭から最後まで惹きつけられっぱなし。見事というほかない芸を堪能いたしました。
 扇好さんはお初でしたが、こちらもお客の気持ちを離さないというか、強い吸引力のようなものを感じます。明烏では源兵衛&多助コンビの掛け合いなどの描写や、お茶屋のおかみさんの表情などが本当におかしい。プロフィールによると阪神タイガースの応援が趣味だそうですが、なるほどタイガースっぽいお顔(どんな顔やねん)をされているなと。また素敵な人に出会ってしまいました。


2019年10月31日木曜日

20191030 立川談笑一門会

武蔵野公会堂 19:00〜

談洲…湯屋番
吉笑…ソーゾーシーネタ
仲入り
こはる…蒟蒻問答
笑二…わかればなし
笑二…妾馬

 談笑師匠は、鼻血(参考:彦いち師匠のツイート)が止まらないため休席とのこと。はなぢですってよ奥さん。実は芝浜がかかるという予告でそちらをお目当てに今回伺ったので、ちょと残念ではありましたが、なんとピンチヒッターでこはるさん登場!やったー。そして笑二さん、「わかればなし」トリネタとしては不向きなので、という事で二席口演され、こちらもラッキーでした。
 談洲さん、湯屋番という噺の新しい視点をもらいました。吉笑さん、ちょっといつもよりハイテンション?
 鼻血は心配ですが、こはるさん曰く おそらくエボラ出血熱ですね、と。次は談洲が発症するでしょうという。談笑亡き後を継ぐのは、吉笑かそれとも笑二か。とまあ冗談はさておき、早く鼻血止まりますように。


2019年10月29日火曜日

20191026 桂文珍 独演会

町田市民ホール 13:00〜

桂楽珍…ふぐ鍋
桂文珍…スマホでイタコ
内海英華…女道楽三味線放談
桂文珍…不思議の五圓
仲入
桂文珍…老楽風呂

 開口一番は楽珍さん。自分は文珍の一番弟子だし年季はだいぶ長いのに前座さんの位置ってどういう事なんでしょう、というぼやきからスタート。1日しか行けなかったけれど、大東京落語会でもこの位置だったので実は定位置なのかな?と予想。この点については、来年2月から文珍さん芸歴50周年記念の会を国立劇場で行われる事になっているので、こちらでも確認したいなどと思う。
 英華さん曰く女道楽という芸をやっている人は昔は大勢いたが、現在ではご自分一人とのこと。華麗なテクニックに魅了される。
 この日の文珍さんは、ちょと黒成分多めだったようにも思う。悪い笑いがたまりませんね。不思議の五圓、途中で眠くなってしまったんだけど、持参金かな?ちょっと聞き逃してしまったが、改作と言っていたかも知れない。事実が明るみに出始める場面以降の展開が痛快すぎる。ぜひもう一度聞きたい。


2019年10月20日日曜日

20191019 三遊亭円丈 有名三席 独演会

お江戸日本橋亭 18:00〜

林家きよひこ…うちの村
三遊亭円丈…金さん銀さん
トーク(質問コーナー:円丈・ふう丈)
三遊亭ふう丈…宇宙婚
仲入り
三遊亭円丈…横松和平
のだゆき
三遊亭円丈…グリコ少年

 感動の祐子師匠の会から、一気に雰囲気変わって夜は「落語ぬう」の公演。この日も円丈師匠はいろいろと大サービス。金さん銀さんという噺は、実はいろいろなバージョンがあるということを知る。前に池袋で見た時とは異なるバージョンだった。モグリであることをバラす事になってしまうが、横松和平は初めてだった。モグリじゃないんだ、ニワカなだけなんだよ!いや、でも子どもの頃から好きではあったよ円丈師匠。
 のだゆきさん、新しい楽器を披露。すごくかわいい楽器なので必見である。寄席では出さないかもしれないけれど。
 きよひこさん、また大変な人を知ってしまった。まだ前座さんだが、追いかけたくなってしまう。どうやって追いかけたらいいのだろうか。はやく二ツ目にならないだろうか。入門して2年くらいみたいだから、まだもう少しかかるのであろうか。
 で、たっぷり3時間。幕が閉まる間も笑顔で手を振り続ける師匠。今宵もハッピーな幕切れであった。

20191019 玉川祐子の会〜九十七歳浪曲人生を語る

日本浪曲協会 広間 14:00〜

港家小そめ・玉川祐子…命の振袖
トーク
仲入り
玉川祐子・玉川みね子…忠治山形屋 

 前日にTwitterの投稿を偶然目にし、このような機会は滅多にないのでは!?ということで、急遽お邪魔してきました。
 祐子師匠の登場シーンはちょっと衝撃でした。なんかもう普通に歩いていらっしゃる。御歳97歳ともなれば、多少足取りのおぼつかないところもあるのでは?と思うのが普通ではないでしょうか。しかし、祐子師匠は違う。スタスタっと現れて軽くご挨拶なさって一旦退場。その後トークコーナーへの転換では、演台(という呼び方でいいのかはわかりませんがあの浪曲師の方の立ってる前に置かれているあの台です)を動かそうとし、小そめさんに止められるという。元気すぎるよ!師匠!
 トークコーナーは小そめさんの司会にてみね子師匠も交え、祐子師匠の半生(1975年まで)を振り返るという趣向で、年表など資料をご用意くださったり、往年の浪曲師や曲師の写真パネルなども用意されていて、戦中からの浪曲界のことが垣間見える、とても充実したコーナーでした。
 そして、メインイベント祐子師匠の浪曲です。元は浪曲師を目指されていたとのこと。本当はずっと唸りたかった、そんな声が聞こえてきそうです。そして全体を貫く構成の揺るぎなさは、やはり長い長い芸歴に支えられたものなのでしょう。寄り添うみね子師匠の三味線も本当に素敵で、じんと胸に響くものがありました。
 この日の体験を胸に、またいろいろ頑張っていこうと元気と勇気をいただきました。素晴らしい会を開催してくださった皆様方、ありがとうございました。

20240928 もっと!新ニッポンの話芸スピンオフvol.4

 内幸町ホール 19:00開演 立川こしら 鈴々舎馬るこ 広瀬和生(トークのみ) ゲスト:柳亭信楽 ナツノカモ 信楽…お馬さん ナツノカモ…最後の夢 こしら…高田馬場 仲入り 馬るこ…怪談長短 アフタートーク  「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」を聴いていると2倍、いや100倍楽...