2018年6月21日木曜日

20180616 新宿末廣亭6月中席

昼の部
福引(論に負けず)
春風亭昇也動物園
春本小助・鏡味小時太神楽
神田陽子講談 唐人お吉
桂文月堀の内
新山ひでや・やすこ漫才
三遊亭萬橘一目上がり
三遊亭遊之介真田小僧
江戸家まねき猫物まね
三遊亭金遊開帳の雪隠
三遊亭圓馬鮑のし
北見伸奇術
桂米丸
中入り
瀧川鯉橋元犬
チャーリーカンパニーコント
柳家蝠丸
昔々亭桃太郎お見合い中
林家今丸紙切り
桂歌春火焔太鼓
夜の部 途中まで
春風亭昇りんたらちね
桂鷹治ちりとてちん
小泉ポロン奇術
春風亭愛橋のっぺらぼう
桂枝太郎
東京丸・京平漫才
桂歌若転失気
三遊亭遊吉紀州
ぴろき漫談
立川談四楼蝦蟇の油
三遊亭遊三たがや
中入り
玉川太福
 この日は昼の部の萬橘さんに加えて、夜の部の談四楼さんを目当てに。そして、うれしいことに松之丞さんの代演で太福さんが!はじめての太福さんは、インターネットの画像などで見ていたのよりスマートで男前、そして迫力の唸りだった。客席もものすごい盛り上がりで、その人気ぶりがうかがえる。
 昼の部の前座さんは調べきれなくて、お師匠さんはどなたなのか不明。めくりには福引さんとあったことだけは、確かなんだが。物まねもはじめて見たし、講談もこうしてゆっくり聞くのははじめてだったかもしれない。桃太郎さんは奇妙っぷりを炸裂させていて、あぁA太郎さんは師匠の技をきちんと受け継いでいるんだなと感慨ぶかい。
 夜の部、奇術のポロンさんは、トークでちょっと怪しい雰囲気を演出しながらの笑いへ持っていく感じが好きだ。京丸・京平さん、大変なものをみてしまった感満載。すごい。とにかくすごいから一度見てみて、とみんなに言いたい。ウクレレ漫談でおなじみのぴろきさんも、一度見たいと思っていたのでラッキーだった。

 今回は、芝居全体としてアツい盛り上がりを見せていたように思う。こんなに長い時間をたのしく過ごせるとは思っていなかったので、途中で切り上げず最後までいればよかったかな、というのが心のこりといえば心のこり。

2018年6月19日火曜日

20180608 第5回立川こはる独演会

新宿文化センター 小ホール 19:00
お菊の皿
岸柳島
~仲入り
青菜
 めずらしく、ふらりと当日でいった。開口一番はなし。マクラ長めで、あっという間に30分。お菊の皿。たとえ幽霊でもいいから綺麗な女性が見たい!というところに、妙に共感してしまったのはなぜだろう。その後のドタバタっぷりも目にうかぶようで、さすが。
 岸柳島は、はじめて聞いた。終盤船がとって返す場面が大勢でドタバタする感じで、やはりこのドタバタ感が最も印象にのこった。不特定多数の人物に焦点が当たるような場面は、何かしらの説明を要する。そのことによって、その場面が客観的イメージとしてインプットされるため映像的に印象に残りやすい、ということなのだろうか。

 ひるがえって青菜は、テキスト的に捉える感覚だった。例の隠しことばがあるせいかもしれない。こうして並べてみると、どの噺もアウトプットされる方法自体は変わっていないのに、自身の捉え方には真逆ともいえる変化がある、という大変興味深い体験だった。

2018年6月13日水曜日

20180602 立川吉笑第二回公演「あたま山」

蹴球部
あたま山・前半
仲入り
あたま山・後半
 開口一番はなし。骨折されていて、高座まで歩くのと上がるのが大変そうでした。病院の話、なかなか骨折の診断がつかなかったとのこと。診断がついたから治るわけではないし、治療法が変わらない場合もあるけれど、判らない状態が不安なのだと思う。早く治るといいですね。
 蹴球部は、ナンセンス満載。あたま山前半の八五郎方向転換から、後半の明晰夢へと入れ子構造とのこと。終演後、入れ子のアイディアの出所は春吾さんというお話であった。あとから春吾さんのことを調べてみたら、こはるさんと一緒に二ツ目昇進された方で廃業されたとのこと。一度拝見したかった!インターネット上の記事などでみても、評判はすこぶるよく。こういったところも含めて、落語って刹那の表現だな、と。あらためて。
 あたま山の構成で思い出されるのが、鴻上尚史脚本の恋愛戯曲。脚本家のスランプをベースに、劇中劇から、さらに劇中劇へと展開するストーリーだが、なにぶん観たのがかなり前なので(調べたら2001年のもののようだ。その後2006年に再演され、さらに映画化もされていた)話の細かいことはすっかり忘れてしまっていて、ただ入れ子のような構造になっていたことだけが共通点なだけなのだが、今回の公演でこのような相当に古い自身の観劇体験が喚起されたことは、ちょっと刺さる出来事でもあった。

 演劇的な、それも王道やメジャーといった雰囲気とは一線を画した、しかしアングラ的でもない、まさに「あのころ」の空気を勝手に感じた公演(口演)だった。落語という表現の可能性が、表現する側のみならず、受け手の側にとっても無限なのだということを確認できた良い経験であった。

2018年5月28日月曜日

20180526 新宿末廣亭5月下席

昼の部 途中から
ボンボンブラザーズ曲芸
三遊亭円輔
中入り
瀧川鯉八
京太 ゆめ子漫才
三遊亭遊吉粗忽の釘
三笑亭夢太朗
やなぎ南玉曲ごま
春雨や雷蔵強情灸
夜の部 中入りまで
三遊亭馬ん次手紙無筆
桂竹千代反対俥
マグナム小林バイオリン
桂笹丸看板のピン
三笑亭可竜桃太郎
青年団コント
三遊亭萬橘蝦蟇の油
三遊亭春馬読書の時間
北見伸晃奇術
山遊亭金太郎大安売り
神田松鯉扇の的
 この日のお目当ては、萬橘さん。間に合えば談幸さんもと思っていたのだが間に合わなかった。結局代演になっていたのだが。あとはマグナムさん。そして、松之丞さんの代演で鯉八さんはラッキー。昼の部は前から2列目に案内してもらい、やった!と思ったのだが、見上げる姿勢が少々辛く、夜の部は少し後ろ(6列目くらい?)へ移動。間近でチャンス鯉八!を見られたのは嬉しかった。
 萬橘さんのヨッパライはすごかった。やっていることはザ・ヨッパライな感じのことなんだと思うのだが、なんというか唯一無二感が漂っていて、終わった後もしばらく笑いが止まらなかった。本当にあの可笑しさは一体全体なんなんだろう。完全に持って行かれた、と思った。
 今回もまた演目がいくつか思い出せない。またもし思い出したら編集したいと思う。

追記20180529)金太郎さんは「三遊亭」としていましたが、「山遊亭」でしたので直しました。例のごとく独自のツボにはまって笑っていたら「まだ笑うのは早い!」といただきました。また、サゲで「大安売り」まで言ってなかったけれど、内容は大安売りだったと思うので、このままにしておきます。

2018年5月18日金曜日

20180518 落語ブーム

 いつも聞いているポッドキャスト番組「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」では、数年前からしばしば、現在は落語ブームなのか否か、という議論がされている。『渋谷らくごのポッドキャスト「まくら」』の第118回を聞いていたら、冒頭でサンキュータツオさんが、落語ブームいわば特需はあと2年くらいは続くであろうから、そのあいだにムーブメントを起こしていきたい、と言っているのを聞いて、ちょっと心がざわついてしまった。
 いま落語が「ブーム」というのであれば、必ずいつかは去っていく。だが、ブームで終わらせないことが、はたして必要なのだろうか、と思っている。落語ファンという立場からいえば、ムーブメントに乗ってお客さんが増えすぎるということは、単純に考えると、観られる機会が減ってしまうということになるので、手放しで歓迎する気にはとてもなれない。極端な話だが、寄席で札止めが出る事態にもなっているらしい。しかし逆に、ほとんど客のいない落語会とか、そんなのは嫌だ。嫌だし、第一それでは維持できない。ブームにのって程よく客が増え、突然誰もいなくなるような事態は回避されるくらいでキープされるのがちょうどいい。全くわがままな話である。
 もし2年後にブームが去っていたとして、自分はいまと同じペースで、スタンスで、落語を観に出かけているだろうか、と考えたら、なんだかとても寂しい気持ちになった。これがおそらく、さっきの心のざわつきの正体だ。すべての物事は流れつづけ変わりつづけるのが常だということは、アタマではわかっていても、いずれ来るその変化にネガティブな部分を感じとってしまえば、やはり感傷的になってしまうのだ。

 しかし、これまで、距離やつきあい方は変化してきたが、落語はいつも身近にあった。テレビで見て大笑いしていた枝雀や文珍さん、これも、テレビで見て大好きだった円丈さん。親に連れられていったデパートでの若手の落語会。はじめて聞いたポッドキャスト番組は、「いーふろん亭ぽっど寄席」。そうそう「味園落語研究会ポッドキャスト」もあった。だからきっと大丈夫だ。これからも私は落語を忘れない。だろう。と思う

2018年5月14日月曜日

20180512 成城超成金ぜ〜んぶネタおろし! 第3回

成城ホール
昼の部 13:00
三遊亭小笑寄合酒
神田松之丞黒田武士
昔昔亭A太郎明烏
柳亭小痴楽権助提灯
春風亭昇也四段目
春風亭柳若妾馬
夜の部 18:00
桂宮治悋気の独楽
桂伸三笠碁
春風亭昇々宿屋の富
瀧川鯉八青菜
笑福亭羽光私小説落語~思い出のプリクラ編~
 成金メンバー全員まとめてみられるなんて!しかもチケットを昼夜通しで買うと少しお得!ということで、わりと勢いで購入してしまい、正直一日中はちょっとしんどいな、と不安であったのだが、結果「超たのしかった」。客層でいうと、昼の部若い人多い、夜の部マニアックな人多そう、であった。昼の部は、隣に座った男性がことあるごとに両の手をやや大げさに打ちつつ爆笑していて、楽しんでるからまあいいんだけど少々違和感をおぼえた。笑うとこなんてそれぞれ自由だし、私も誰も笑ってないとこで声に出して笑ったりするので、なんで違和感だったのだろうとも思うが、そこまでゲラやったらここ絶対笑うやろ!ってとこで「シーン」だったりしたからかな。あと大げさな感じがしたのと、普段いないタイプだったからかな。おっと隣の客で引っ張ってしまった。まあいいんだけどと言っておきながら、よくないっていうわけだ。
 昼の部で心に残ったのは、まずA太郎さん。全く存じ上げなかったので先入観がなかったせいもあるのだろうか。めっちゃおもしろかった。落語もおもしろいし、それ以外も。それから柳若さんがすごかった。笑わして泣かして、さいご都々逸で「なんちゃら」ってズルいわ。もう。

 夜の部は、やっぱり鯉八さんが好き。昨日オットに鯉八さんに似てるって言われた。やったー!あと、お初で伸三さん。派手さはないけれど、すっと引き寄せられてしまう。なにか磁力のようなものを持っている人だと思う。羽光さんも全く存じ上げない方であった。釈台(見台)が出てきたので、おや、と思っていたら、上方だった。関西イントネーションが心地よい。上方びいきとか言っている割に、知らなかったんだが。余裕ができたら研究しよう。

2018年5月11日金曜日

20180511 落語家 : 五代目円楽一門会生態録二〇一三 / 三遊亭萬橘

 著者が、20133月にきつつき改メ三遊亭萬橘として真打昇進し、襲名記念として出版されたのが本書である。内容は、当時の円楽一門会の真打35名と二ツ目7名及び前座2名へのインタビュー。円楽一門会というひとくくりではあるのだが、一人一人の噺家の個性が実に鮮やかに描き出されており、落語界のこれまで知らなかった一面を改めて感じ取ることができ、また多様な人々の集う豊かな世界を垣間見ることのできる一冊だとおもう。
 現在落語界は4つの団体で構成されているといって良いだろうが、落語協会が一部上場企業ならば、円楽一門会は、非上場の中小企業ということになるだろうか。そうすると、落語芸術協会は非上場の大企業で、立川流は個人事業主の集団?という図式が、アタマにうかんできた。落語家は全て個人の責任でパフォーマンスを行い自己完結しているので組織にはなぞらえられない、というのが大前提なのであろうが、落語協会や落語芸術協会という括りが存在する以上、組織という視点から個々をみる、という見方も成り立つであろう。落語協会の分裂という出来事は、悲劇として語られることが多かったようだが、ここへきて、落語界が実はさらに豊かに醸成されていたという結果へと導かれてきていた、ともみることができるのではないだろうか。

 個々が自立して存在した上で組織を形成していく、という現在の彼らのスタイルは、現代社会に存在する全ての組織のあり方を考える上での良いヒントとなり得るのではないか、とぼんやり考えている。

20240928 もっと!新ニッポンの話芸スピンオフvol.4

 内幸町ホール 19:00開演 立川こしら 鈴々舎馬るこ 広瀬和生(トークのみ) ゲスト:柳亭信楽 ナツノカモ 信楽…お馬さん ナツノカモ…最後の夢 こしら…高田馬場 仲入り 馬るこ…怪談長短 アフタートーク  「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」を聴いていると2倍、いや100倍楽...